悲劇のヒロイン週間 -2週間目-

すず奴です◎

悲劇のヒロイン週間、2週間目に突入です。


■8/22

昼、英会話レッスンへ。
ジョンから、入学時期をずらすときは”defer”(延期する)という単語を使
うんだよと教えてもらう。とても良い情報!ありがとう◎

そしてカウンセリングへ。
私はうつになった会社員時代からカウンセリングに定期的に通っている。
うつが治った後も、定期的に通うようにしている。

私はストレスを自分で解決するのが上手ではない。そして悩みなどを気軽
に話せる友人があまりいない。なのでカウンセリングは私にとってとても
大切な場になっている。

さて。

先生は乳がんのニュースにとても驚いていた。当たり前か。
色々話して泣いた。

私は心配事を先取りして余計に悲観的になってしまう癖があるので、これ
以上乳がんの本を読んだり知識を得ることはやめるようアドバイスをもら
った。そして辛いことはダンナに全部やってもらいなさい甘えなさいとも。

カウンセリングも本来は今日で終わりの予定だったけど、手術やら何やら
で心の状態が心配なので続けさせてもらうことに。

帰宅。バークリーからの返事は無い。
また違う部署にしつこくメールを送る。早速”defer”を使った。


■8/23

逗子OTODAMAでエレキベースのライブ。
OTODAMA、いいハコだった。砂の床、しっかりした屋根と壁があって広
くて音響も良かった。今年で最後だそうで、残念。

景気付けにトンカツを食べ、夜は戸塚のホテルに泊まった。


他のがんにも言えると思うのだけど、がんって原因が分からない病気だ。
(肺がんとかは原因がはっきりしてるかもだけど)
だから予防することができない。
ストレスなどで免疫が落ちたときに発症したりするとかなんとか言われた
りする。

乳がんはとてもゆっくり進行するがんで、先生曰く私のがんは10年くらい
前にでき始めたものらしい。

20代でサラリーマンとバンドを頑張ってたときに生まれた私のがん。

私は当時「仕事の愚痴を言うのはかっこ悪いし相手にも失礼」という信念
を持っていた。”忙しい自慢”をする同僚をバカにもしていた。

そんな私が、過去を振り返って”忙しかった自慢”をします◎


♡OLすず奴の忙しかった自慢♡

入社2~3年目に雑用で参加したプロジェクトが激務だった。
残業と休日出勤とストレスで免疫が落ちた私は眼にものもらいができ、
鼻と唇の間にヘルペスができ、口内炎ができ、そして乳首が膿んだ。
つまり身体の粘膜が、上から下に向かって弱っていった。
ぎっくり腰もやらかした。

もちろん私の身体のことなどおかまいなしにプロジェクトは進む。
真面目で頑張り屋の私は会社を休むこともなく働き続けた。
乳首の状態はどんどん悪化し、下からぱっくり割れ始めた。

「このままいくと乳首が取れて無くなるかも・・ぎゃー!!」

って不安MAXになった頃、プロジェクトが終わった。
乳首は無事治癒した。

  ~FIN~


あのとき膿んだのがもしや原因!?
とハッとしたけど、膿んだのはがんになったのと逆側のおっぱいだから
違うし。w

忙しい自慢はどうでもよくて。
仮にそのときのストレスで乳がんがぽっこり生まれたとしたら。
それって、私がひとに言わず呑み込んだ「仕事しんどいよー!」っていう
心の叫びそのものなんじゃないか。

その後も心の叫びを無視し愚痴を言わぬままもくもくと忙しい仕事を続け
ストレスの大きいことを我慢してやってきた結果、「しんどいよー!」が
少しずつ蓄積されて、がんとして検知される大きさになったんじゃないか。
と、妄想が行き着いた瞬間、

乳がんーーー!なんかありがとうーー!愛おしいよお前が!
しかもしんどいのを私の代わりに溜めてきたのに自ら切除されるなんて、
なんていじましいんだァーーーッ!!

と叫んでいた。泣いてがん部分を優しくなでさすりながら。

これもヒロイックな考え方。


■8/24

材木座海岸でたをやめコケストラのライブ。
しらす丼を食べたり海を見たりした。pBoneが好評だった。


■8/25

昼から夜まで私のデート


■8/26

夜、たをやめのリハ。例の比較癖で勝手に落ち込みつつ帰宅。

ダンナが海外出張から帰って来た。

バークリーからはまだ返事が無い。
ダンナに明日まで返事が来なかったら電話をかけてとお願いする。

ダンナは私のことを気遣って海外保険や東京の家の引越などのキャンセル
処理を率先してやってくれた。すごくありがたかった。感謝。


■8/27

最後の英会話レッスン。
(9月からボストンに行く予定だったので、中国語もトロンボーンも
 英会話も習い事は全部8月いっぱいで終わりにした。)

どうせ日本にいるなら英会話も続けなよと提案されたけど、気持ちが前
向きになれず断った。

2年半の間、ありがとう、ジョン。


明日、ついにがんの状態やステージが判明する。
そんな明日に備えて母がメダカと一緒に飛行機に乗ってやってきた。
メダカと水槽があるからと羽田からタクシーに乗って来やがったw

っていうかメダカって・・(汗
私、飼ったこともないし興味も無いんだけど・・
魚を飼うのが好きなダンナが喜んでくれたのが唯一の救い。


そして、ようやくバークリーからメールが来た!

「入学時期は延期できるよ。奨学金も金額そのまま。ビザは別の担当から
 連絡させる。まず、いつに延期したいか教えて」

良かったーーーーっ!わぁーーーん!!
すっっっごくほっとした。

正直言うと留学する気力はほとんど無くなっていた。時期を延期したとこ
ろで本当に留学するのか自分でもよく分からない。
でも、自分から辞めるのと「NG」って言われて諦めるのとは違う。
選択肢が奪われず残ったという幸せ。本当にほっとした。



長文におつきあいいただきありがとうございました。
悲劇のヒロイン週間はこれで終わり。
次回はがんのステージが判明した日のことを書きます。



悲劇のヒロイン週間 -2週間目-」への4件のフィードバック

  1. あや@会社

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    泣きました。なんてコメントしていいか勇気も出ないへなちょこでしたが、振り絞りコメント。すずちゃん、つらかったね。。すずちゃんの音楽、言葉、ファッション、その知性に刺激を受け、憧れもこっそりしてる、私一同、たくさんの人がいるよ。陰ながら応援、いつもしてるよ。
    体は、正直なんだね。やめる勇気も結局ないままの私ですが、研修で偶然会ったときかな、ゆっくりとつとつと話したこと、覚えてます。
    その上仕事もすごいって、先輩が自分のことのように誇らしげに自慢してて、あーすずちゃん愛されてるんだなって感じた。
    でもほんと大変だったんだね。

    体を整えて、また好きなことにまい進するすずちゃんを、楽しみにしてます!フェロモン共和国、大学のとき見に行った。鮮烈で、鳥肌がたったよ。あれより前から、ファンです。ファン自慢。

    返信
  2. あや、寝床

    SECRET: 0
    PASS:
    あ、誰か、わかるように、会社って書いただけ…。^^;残業どころか時短です。寝床から記述してました^^;今日もね。
    ステージ初期で安心した。でも手術に通院、入院、ひとがんばりだね。ゆっくり体調整えてね。

    返信

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