suzumiki 夏の帰国ライブ

すず奴です。
2017年は8月末に一時帰国しまして、suzumikiのライブを2本やります◎
どうぞお越しくださいませ。

8/25(金)@四谷ホメリ
suzumiki presents「涼風来たる夏の終わりのおもてなし」
開場19:30 開演20:00
チャージ2,000円+要2オーダー
1st set 20:00 – 20:45
2nd set 21:00 – 21:45
(入れ替え無しです)

2年3ヶ月ぶりのsuzumikiワンマン!みきおとすず奴のタイマンを観にいらしてください◎
チケットのご予約はこちらから◎

四谷ホメリ
東京都新宿区三栄町25-33

8/26(土)@渋谷ラストワルツ
suzumiki presents「バンカラモードvol.2」
開場19:30 開演20:00
前売3,000円 当日3,500円(共に+1ドリンク代がかかります)
バンド:suzumiki / おばけのろうちょん / ぼくら / disco20000
DJ:ビブラスキ

チケットのご予約はこちらから◎

渋谷ラストワルツ
東京都渋谷区渋谷2-12-13八千代ビルB1F

suzumikiのアバンギャルドイベント「バンカラモード」が帰って来た……!
前回に引き続き登場するのは

おばけのろうちょん

ベトナム帰りのアバンギャルドソロパフォーマー。
奇天烈かつメロディアスなサンプラーが流れる中、小さなシンセでリリカルな歌詞を弾き語るスタイルはアバンギャルドとしか形容できない。変拍子をかいくぐるリリックで踊れ!


disco20000

高円寺が誇る東京No.1ショックロックバンドdisco20000。リーダーのMIYAKOさんは毎年8月30日はYAZAWAの日として「ミヤコピア」なるイベントを開催するほどのYAZAWA好き。ミヤコピア開幕直前の忙しい合間を縫って登場してくれるぜベイビー!

disco20000:
歌手 MIYAKOさん
ベース ブッちゃん
ドラム 露木はん(4代目ガッツたかし)


そして今回初出場。結成22年目になるパンクロックバンド「ぼくら」


なんとなく懐かしさを感じるデザインの背広を着込んだボーカル・旭の目力を浴びよ。ぼくらの歌からは不条理への怒り、リア充への怒り、そしてロックへの愛がほとばしる。


いやー、対バンさん本当におっかねぇっす。suzumikiが柄にもなく一服の清涼剤になれるよう、頑張る次第です◎

ボリショイsuzumiki「ごろごろにゃーんの夜」終わりました

すず奴です。ボストンに戻って参りました……!今年の冬はまだそこまで寒くなく、このままあったかくあって欲しい頼むぜボストン、と切に願うすず奴です。皆様いかがお過ごしでしょう。

1/21土曜、サラヴァ東京で無事、ボリショイsuzumikiのDVD発売イベント「ごろごろにゃーんの夜」終わりましたー!ご来場いただいたお客様、素晴らしきプロフェッショナリズム輝くスタッフの皆様、そしてメンバーのみんな、本当にありがとうございました。楽しかった……!

今回、DVD撮影のときもスチールを撮影してくれたリリィちゃんに撮ってもらった写真をたくさんアップロードしますっ。リリィちゃんいつもありがとう〜

angelmick
主人公・ミックの登場曲は今回、書き下ろした新曲。その名も『ミック・ジヤガ』。メンバーから「どんな精神状態で書いたらこんな曲ができるのか」と疑問に思われるほどの不思議でトリッキーな構成の曲でした。(書いたすず奴本人は特にトリッキーとか不思議とは思ってないのだけど)

interview
ミックが大日本製薬会社の採用面接にチャレンジしてるところ。DJ兼効果音担当のビブラスキ兄貴が俳優業にまでかり出され、毎回、好演してくれております。

honeymick
はい〜謎の美女ハニィダイヤモンドの登場〜〜!今回のハニィちゃんのメイクはゴージャスにぶっ飛んでて女王様感満載でした。ジョジョに出てきてもおかしくない。

blackmick
ハニィがSMの女王様と知るや否や、溢れ出るリビドーに流されるままに自分がM男であるという性癖を高らかに歌い上げてしまうミック。なぜか鬼気迫ってる。

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ハニィダイヤモンド女王様のSMクラブにたどりつき、念願の責めをくらうミック。日活ロマンポルノもびっくりな美しい写真が撮れました。

sm
はい、征服〜。征服されちゃいました私めはもう身も心も貴女のものです!

honeypinq
なんやかんやあってミックとハニィが立ち上げた製薬会社『ミッキーハウス』で新たなるヒット商品が誕生。その名も『ドラエモーニュ』。愛らしく有能なネズミ退治ロボットです。そう、ごろごろにゃーんはタイトルからも分かるように、有名作品のパクリオマージュがふんだんに含まれた親しみ易い作品となっております。

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あたし、ドラエモーニュ。よろしくねっ!
ドラエモーニュ扮するBuri♡CamaのピンQちゃんのダンス、キレッキレです。

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今回、メンバーの自発的な工夫と即興が冴えた公演でもありました。何を思ったか髪型にひねりを勝手に加えて登場した成金ミック。後ろで耐えきれず爆笑しているベースのデジも見どころです。

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これも今回の公演で勝手に発生した新しい必殺技。成金ミックに何か拳法的な力が備わりました。金・女・成功を手に入れた男は、かくも自信にあふれ傲慢になってしまうのデスネ。

ここで前半は終了。
いつもなら、後半は映像で始まるのですが、今回はスペシャルにも程がある。バンドメンバーが猫となりミッキーハウスに対してどう対抗するか話し合う会議『キャット会議』というスピンオフ劇をねじこみました。(『キャット会議』のオリジナルバージョンは昨年、ボッチンさんとのコント対決でお披露目したことがあります。今回は『キャット会議』のキャラ設定そのままにシナリオを新たに書き下ろしたので、そのときいらしていたお客様はより一層楽しめたことと思います◎)

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バンドメンバーを俳優に仕立て上げるという、すず奴の荒技がこんなにもうまくいくとは。バンドメンバーもおのおの勝手に自分に与えられた役割を120%演じきってくれました。これは『タカ派』という設定になったテナーサックスのうんぴーがキレた演技をしているところ。素晴らしいですね。

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メンバーの俳優化はまだまだ止まらない。笑い上戸なベースのデジが『鉄砲玉』という設定でシャドウボクシングをしながら登場するシーン。BGMはロッキーのテーマ。これもまた素晴らしいですね。

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スピンオフ劇も終盤。トランペット・チャンケンのキレのある動きが会場に笑いをもたらしました。しめしめ、だす。

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メンバーの有効活用は止まらない。スピンオフ劇の〆はチューバ・ひっしーの歌声で華々しく幕を閉じたのでした。彼は音大に入るとき、チューバでいくか声楽でいくか迷ったほどの美声の持ち主。今回は無謀にも映画「ブエナビスタソシアルクラブ」で有名な「Chan Chan」のサルサアレンジを日本語歌詞で歌ってもらいました。

catfight
「ごろごろにゃーん」で盛り上がる曲の一つ、「キャットファイト」。ミックにハニィ、天使がラップバトルを繰り広げます。そしてその名のとおり、ハニィと天使がステージ上でキャットファイトを繰り広げます。 ハニィちゃんの身体能力がやばい!

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演目ももう終盤。じじぃになったミックが登場するシーンは、メンバーがどんなに覚悟しようとも毎回どうしても笑わせられてしまう罰ゲーム的なシーン。これ、見てるお客さんも笑ってしまう絵面だと思うんですがいかがでしょうか。

bravo
「ごろごろにゃーん」終了後、アンコールで歌った「魚肉ソーセージのうた」。毎度ご協賛いただいております西南開発株式会社様への感謝の念をたっぷりこめて歌い上げました。みんなも、もっと、ギョニソーを、食べよう!

all
終演後。すず奴のウィッグがだいぶズレていたり、うんぴーが白く飛んでたりしてますがいい写真です。ボリショイsuzumikiのメンバー構成って、面白いなぁ。

さてさて、そんなボリショイsuzumikiの次回公演は未定ですが、また、必ずや、やります。次は新作やりたいな!来春くらいかな。お楽しみにー。頑張る。

ボリショイsuzumiki2017新春公演やります

あけましておめでとうございます。すず奴です。

(個人的に)怒濤の忙しさだった2016秋セメスターもなんとか生き残り、日本に帰って参りました。日本はいいですなぁ。接客サービス素晴らし過ぎる(そのサービスでチップ不要ってすごすぎまする)。食べ物美味しい。日本語だけで生活できる!(涙)

バークリーもようやく卒業が見えてきました。あと一年。2017年いっぱい、ボストンで頑張ります。私の専攻している学部は”Contemporary Writing and Production”という、現代音楽の作曲に加えて、レコーディングとかミックスとかも学ぶ学部で、曲のアレンジをやったりコマーシャル音楽を作ったり、音楽をプロデュースしたりといったことを目指す人が多いです。私はプレイヤーとしては学内でそこそこ機会をいただけているものの、アレンジャーとしては全くの無名なのであと一年……アレンジャーとしても頑張りたいなと思っております◎
プレイヤーとしてもまだまだ全然頼りないので、サボり気味だった練習時間を増やしてもう少しレベルアップをはかりますッ。

新年早々恐縮ですが、宣伝です。
1/21(土)にボリショイsuzumikiの初DVD発売イベント『ごろごろにゃーんの夜』開催します◎
年に一度のボリショイsuzumiki。ぜひいらしてください◎

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2017年1月21日(土)@渋谷サラヴァ東京
ボリショイsuzumiki DVD「ごろごろにゃーん」発売記念
『ごろごろにゃーんの夜』
開場 19:30  開演 20:30
前売 4,000円  当日 4,500円(共に1ドリンク込み)

10名の楽団と4名の俳優で結成されたスパイシーなミュージカル集団”ボリショイsuzumiki”の代表作「ごろごろにゃーん」がついにDVDになりました!主宰を務めるコスプレトロンボーン奏者のすず奴が脚本並びに作編曲、そして演出をも手がけた意欲作。(DVDはジャケットデザインも担当。)
手練れの楽団が奏でる濃密なライブミュージックと、個性あふれる俳優陣の文字通り体当たりの演技と歌唱と舞踊が融合した”ありそうであんまり無かった”新しいエンターテインメントをお楽しみあれ!

宣伝ムービー作りました◎


1/21はごろごろにゃーんを観たことのある方も初めての方も楽しめる、ごろごろにゃーん三昧な一夜にします◎ミニシナリオや曲も何曲か新しく書き下ろします!バークリーでアレンジを習ったばかりのサルサもやります。ボリショイのサルサ、どうサウンドするか楽しみ!

そして毎回協賛いただいている西南開発株式会社様より、また魚肉ソーセージをご提供いただけることになりました。ご来場者様全員に一箱ずつプレゼントさせていただきます。◎ギョニソー食べて開運祈願しましょ!

皆様のお越しをお待ちしております。

チケットのご予約、こちらから承ります。
http://suzumiki.com/contact.html

サラヴァ東京
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1丁目29-1 渋谷クロスロードビル B1

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すず奴のマタニティライフ in US vol.6 〜ステージ編〜

すず奴です。

祝!息子が生まれてはや2ヶ月が経ちました。祝!
妊娠中もいつもと変わらず楽器を吹いていました。胎児だった息子と一緒に、バークリー関係のライブやレコーディングにたくさん参加したり(深夜の依頼は断っていたとはいえ、スケジュールを見返してみたら参加数はかなりの数にのぼっており…ちょっと無謀だったかも)、素晴らしいアーティストの方々と共演したりしました。今日は思い出に残しておきたいステージについて書きます。き、記念ですから!

 

2015年9月

Ruben Rada meets Berklee directed by Oscar Stagnaro and Fernando Michelin
ルーベン・ラダはウルグアイの著名なシンガー兼パーカッショニスト。非常にパワフルな演奏でした。

12063816_10153569012303563_2609210331599034228_n with Ruben Rada

The Dog Wedding World Premiere

suzumikiが楽曲提供ならびに出演もしているアメリカのインディーズムービー「The Dog Wedding」がついに公開になり、ボストンでワールドプレミアがあったので私も劇中のコスプレで参戦しました。ファザコン気味のビジネスウーマンであるヒロインが、マザコン気味のレスラーとドッグランで出会い、それぞれの飼い犬の縁を通じて恋仲になっていく……というロマンチックラブコメディ。なんと舞台挨拶と質疑応答にも参加しました。ボストンのお客さんはあったかかったなぁ。

12654328_1038099539579640_8877396226526806397_nwith Matt Bloom

2015年11月

The Dog Wedding World Premiere in NYC
ボストンに続きニューヨークでもイベントがあり、こちらにも喜び勇んで参戦。質疑応答にも再度チャレンジ……!頑張ったよかぁちゃんは!

12274249_724305537703373_5425922905003957584_n質疑応答に臨む私

2015年12月

Berklee Concert Jazz Orchestra  Fall Concert feat. Terence Blanchard directed by Greg Hopkins
バークリーが誇るビッグバンド”コンサートジャズオーケストラ”で、テレンス・ブランチャードと共演しました◎

Brazilian Music Icon Joyce Moreno Performs at Berklee directed by John Stein and Matthew Nicoll
あの!ジョイス・モレノと共演!!なんという幸運。とても美しい方でした。秋セメで取っていたブラジル音楽のアンサンブルの授業にジョイスが来てくれるサプライズもあって、本当に私ってラッキー◎

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2016年1月

ときめきボリショイsuzumiki学園、音狂熟女卍、ボリショイsuzumiki 音楽劇「創世記ミキオン」
創世記ミキオンでシャウトしまくる私(物質Xという役です)。かぁちゃん、「あんたがお腹にいるとき、こんなことしてたんやで〜」と言う日が待ち遠しいです。

12376393_1195463250483788_6152448499911199035_n 音狂熟女卍

1237510_1195092627187517_7620227866651464607_n ボリショイsuzumiki音楽劇「創世記ミキオン」でデスシャウトするシーン

2016年2月

Great American Songbook: The Music of Bob Dylan directed by Ken Zambello
special guest: Al Kooper
アル・クーパーと共演!私はライブ当日まで、アル・クーパーが来るなんて知らなかったのでめっちゃびっくりしました。ハモンド最高でした。

12799102_1225061234190656_7969604171298767264_n with AL Kooper and Bob Doezema

2016年3月

Suzu’s Terrible, Horrible Afternoon
「マッドサイエンティストすず奴せんせいの恐ろしく酷い昼下がり」
素晴らしいメンバーと共に、バークリーで初めて自分企画のライブをやりました。けっこうお腹が出てきていたのですが、白衣って優秀ですなぁ。そんなに目立たず『コスプレ』らしさを出せました。

THT Mad Scientist Suzuyakko and her Terrible, Horrible Troubles

2016年4月

Berklee Concert Jazz Orchestra Fall Concert feat. John Clayton directed by Greg Hopkins
ベーシストであり作曲家・アレンジャーで自身のビッグバンドを持つジョン・クレイトンと共演!彼の曲を彼の指揮で演奏しました。これまたラッキーなことに3rdトロンボーンにソロが割り振られている曲を演奏することになり、ぶひぶひと頑張って吹きました。ジョンは音楽も人柄も本当に素晴らしくて、共演できたことが光栄でなりません。

13115523_614533145370226_1094476250_n プランジャーソロをぶいぶいする私

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2016年5月

Berklee Concert Jazz Orchestra Spring Concert directed by Greg Hopkins
ディジー・ガレスピーやバディ・リッチ、フランク・シナトラやスティービー・ワンダーなど様々なジャンルのミュージシャンたちと共演してきたトランぺッターであり、作曲家・アレンジャーであり、バークリーのジャズ作曲科が誇る教育者でもあるグレッグ・ホプキンス。彼の指導するビッグバンド”コンサートジャズオーケストラ”に私は幸運にも2年間在籍することができて、学外での演奏活動にも色々と参加することができました。New Port Jazz Festivalに出演したのが一番のハイライト。素晴らしい経験をさせてくれて本当にありがとう、グレッグ◎

13131744_1277604635602982_846389576086179808_o with Greg Hopkins

すず奴のマタニティライフ in US vol.5 〜入院編〜

すず奴です。ボストンもかなり暑くなってきました。といってもほぼ外出してませんけども……
今回は出産後から退院までのことを思い出しながら書きます。今回も長文です。

陣痛〜出産までの日記はこちら

◎入院、48時間

L&Dから個室の病室に移動して、これから2晩を過ごす。
このフロアには出産を終えた女性のための病室と、Nursery Room(新生児室)しかない。以前乳がんの手術で入院したときも乳がん患者専用フロアだったなぁ、と思い出す。

アメリカでは医療費が高いこともあり、普通分娩は48時間、帝王切開の場合でも72時間しか病院に滞在できない。いつ時間を区切るかは病院によって違うと思うけど、私が入った病院は朝11時と夜8時で区切られていて、私は朝7時半に病院に来たので、朝11時区切り。なので翌々日の朝11時まで滞在できる。(実際にはもう少し緩くて、11時〜午後1時の間に退院してねと言われた。)

病室に移動したのが確か夜10時頃。もうカフェテリアは閉まっていたので、夫が日本食の晩ご飯をテイクアウトしてくれた。日本食、ありがたや〜。

定期的にナースが来て、血圧・体温の計測、そして授乳時間とおむつ交換についてチェックが入る。授乳時間とおむつ交換についてはbreastfeeding diary(授乳日記)に記録をつける。2週間分の表があり、産婦人科を退院した後、小児科に行く際に持参する。

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Breastfeeding diary(授乳日記)

私がうっかりしていたというか甘えていたというか、入院中に授乳とかおむつ交換とか沐浴とかひと通りのやり方を教えてもらえると思っていたのだけど、そんなことは無かった。「教えてください」とお願いすれば教えてもらえたのかもしれないけど、”お願いしなきゃ教えてもらえない”というシチュエーションであることを理解できなかったのと、産後で身体が痛いのと、授乳で眠れないのとで頭が回らず、教えてもらう機会を得ることもないまま退院になった。

と書くと、アメリカの病院ってぞんざいね!って思われるかもしれないので補足。ナースから教えてもらえたことももちろんある。

・スワドリングのやり方
・授乳時の赤ちゃんの抱き方、乳首の咥えさせ方
・スポンジバスの手順

スワドリングとは、赤ちゃんを寝かすときなどに布ですっぽりくるむこと。日本でいうおくるみと同じかな?新生児は特に、モロー反射などで手足が勝手に動いてしまい、その動きでびっくりして起きてしまうことが多いので、それを防ぐべく手足を包み込む。胎内にいたときのような密着感もあるから、赤ちゃんは安心して眠れる。

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How to swaddle your baby(画像:Kidspotより)

アメリカでは、新生児を寝かせる場合、crib(ベビーベッド)に敷き布団を敷き、その上にスワドリングした状態で寝かせるよう指導される。枕も、掛け布団も無し。cribの中には敷き布団以外、何も入れてはいけない。窒息死する要因を排除するためだ。
そして以前は頭の形をまぁるく保持するためにうつぶせで寝かせることが一般的だったようだけど、これまた窒息死を防ぐために、今では仰向けで寝かせるのが一般的。

抱っこの仕方と乳首の咥えさせ方は日本で教わるのと同じだと思う。枕などを使ってお母さんがリラックスでき、かつ赤ちゃんをがしっとホールドできる体勢と、赤ちゃんが口を大きく開けてlatch(咥える)するやり方を教わった。

スポンジバスは湯船を使わずに赤ちゃんを洗う方法。スポンジというか、布を使う。布をお湯につけてしぼり、顔を拭く。次にベビーソープをつけて身体を拭き、お湯にひたして再度身体を拭いて石けん成分をぬぐいとる。次に洗面所に行って髪の毛をお湯で濡らし、ベビーシャンプーをつけてごしごし洗った後、お湯ですすぐ。楽だし、しかも「毎日やる必要は無いのよ。週に2〜3回くらいでいいの」とのこと。(!)

これにはボストンのお風呂事情も強く関係していると思う。ボストンには古い建物が多く、古いアパートは水回りがとても悪い。各部屋に洗濯機を置くことができないため、コインランドリー使用が必須。お風呂もシャワーだけか、浅いユニットバスが殆ど。ちなみに私のアパートだと、お湯がタンクから供給されるようになっていて、一度に出るお湯の量に限りがある。湯船にお湯をはると髪の毛を洗う頃にはお湯が水に変わってしまうのでシャワーしか使えないし、二人続けてシャワーもできない。こんな水事情と、割と乾燥した気候であるため「スポンジバスで週に2〜3回」と教えられるのだと思う。

なお、私はいただきもののミキハウスのふくらますお風呂(便利!)を使って、毎日沐浴させてます◎やっぱりお風呂がいいよねぇ……スキナベーブも使ってます◎

入院時、ラクテーションコンサルタントという、母乳指導をする人が3回ほど病室に来た。しかしおっぱいマッサージをしてくれるわけでもなく、母乳を増やす方法を教えてくれるでもなく、ただ「乳がんで右胸からしか母乳が出ないのよね?でもね、双子を持ったお母さんが片乳ずつで二人とも完母で育てた例もあるから大丈夫よ」とか、「母乳の出が心配なら、授乳後にpump(搾乳)しなさい」というアドバイスをくれるのみ。

「母乳がちゃんと出てるか不安なんです」と訴えても、「退院前に赤ちゃんの体重を計るんだけど、そのときに減り過ぎてなければ大丈夫だから」としか言われない。そう、

formula(ミルク)について、 全 く 何 も 教 え て く れ な か っ た

のだ。私が利用した病院は、カンガルーケアやSkin to Skin、Breastfeeding(母乳)といった、母親と赤ちゃんの身体の触れ合いをとても大事にしていて(その割におっぱいマッサージなどの具体的な指導は無かった…して欲しかった。)、formulaについては一言も触れられなかった。もしかしたらアメリカ全体的にそうなのかな?いや、そんなことは無いはず。だってアメリカにはformulaを選ぶにしても大まかに言って3種類も選択肢がある。powder(粉)、concentrate(濃縮液体ミルク)、ready-to-feed(そのままあげられる液体ミルク)だ。粉は粉として、濃縮液って!?液体ミルクって!?

液体ミルクは日本では販売されていないけど、販売を望む署名活動なども起きていて存在自体は認知されていると思う。粉を計る必要も、お湯をわかして溶かす必要もない。なんならお湯であっためる必要もない。室温のまま置いておいて、ぱかっと開けてそのまま赤ちゃんにあげられるのだ。便利!でも私は便利さよりも、ええっ赤ちゃんに室温のもの飲ませてもいいの?ってことが衝撃的だった。ミルクって37℃くらじゃないと赤ちゃんは飲みませんって耳にタコができるくらい日本だと言われると思うんだけど、液体ミルクは”赤ちゃんは室温でも飲む”ということを明示してるんだよ。ちょっとくらい冷たくても大丈夫なんだよ。これってお母さんたちにはありがたい情報じゃない?

私は完母にはできず混合で育児をしていて(その経緯についてはまた後日書きたい)、明治「ほほえみ」らくらくキューブを使ってるんだけど、作り方は「キューブを哺乳瓶に必要量入れ、そこに70℃のお湯をできあがりの2/3の量注ぎ、哺乳瓶をよく振って溶かした後、湯冷ましを足し入れ、再度よく振り、人肌ほどに冷ます」と書いてある。ちょっとした手間だ。なぜに70℃。

世の中には調乳用に70℃に保温するポットも売られている。しかし実際は沸騰したお湯を冷まさず使っても問題ないらしい。70℃と記載されているのは厚生労働省が定めた基準だから。沸騰直後のお湯で溶かすと確かに少量のビタミンなど壊れてしまう可能性があるけれど、いずれにせよ人肌程度にまで冷ます(ぐらぐらと何分も沸騰させるわけではない)ので、そんなに気にしなくてもよい、らしい。人肌くらいの温度が赤ちゃんにとっても美味しく飲めるのだろうけど、きっと少しくらい冷めても大丈夫。

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粉を計る手間を省いた画期的な商品、明治「ほほえみ」らくらくキューブ

とにもかくにも、日本だと入院中にミルク会社の人が営業で来てミルクの作り方とか教えてくれたりすると思うんだけど、私はformulaについて全く何も教わらなかった。退院後にすぐ混合に変えたので、教わっておきたかった……というのが本音。

formulaといえば、これすごい!と思ったのがネスレ製の「The Babyness Machine」。ネスレが誇るエスプレッソマシン、ではなくミルク調乳マシン。concentrate(濃縮液体ミルク)のメリットを最大限に引き出していると思う。月齢に合わせてポーションを変える仕組み。Wi-fi接続ができて、アプリで作った量などを管理できる。高いけど、忙しいお母さんには便利かも。

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The Babyness Machine

入院について話を戻します。
L&Dには一人しか立ち会いを入れられないけれど、病室には何人でも訪問客を入れられる。また簡易ベッドが一つ設置されているので、一人泊まることもできる。訪問する際にはフロア内のレセプションで受付をして、名札をつける。ただし、感染症を防ぐため、子どもの出入りは禁止されている。(おそらくマサチューセッツ州が求める予防接種を全て受けた年齢の子どもなら入れるんだろうと思う。)

一晩目は夫が、そして二晩目ははるばるボストンまでやって来てくれた母が、空港から病院に直行して泊まり込みしてくれた。私の母は4人の子どもの母親。4人とも自然分娩+完母+布オムツという、今流行のロハス(?)を先取りしまくった「母親の鑑」のような母。そう、無痛で産んで混合で一人目をえっちらおっちら子育てしている私からしたら、もう「すごい!」としか言いようがない。すごいよお母さん!タフネス!

アメリカの病院はセキュリティも厳しい。まず入院時、母親と立ち会い人(私の場合は夫)は名前入りのタグを腕につける。赤ちゃんも、生まれてすぐに母親の名前がついたタグと、出口のセンサーに反応するタグを脚につける。連れ出し・誘拐察知用だ。

退院日の朝が一番慌ただしくて、赤ちゃん生まれましたgreeting cardを作る業者が写真を撮りに来たり(有料、任意)、出生証明書の届けを出したり、medelaの電動搾乳機がもらえないことが判明したり、小児科医にアポイントメントを入れたり、赤ちゃん自身も体重を測られたり、マサチューセッツ州新生児検査のために採血されたり、と盛りだくさん。

アメリカでは出生証明書の届けを退院時までに提出しなければならない。それはつまり、名前を退院時までに決めておかなければならないということ。ミドルネームも付けることができる。これが通れば子どもは晴れてアメリカ人だ!わ〜わ〜わ〜

オバマケアのおかげで、たいていの保険であれば産後にmedelaの電動搾乳機が無料でもらえるのだけど、そしてその搾乳機が経産婦にすこぶる好評で私も「両胸いっぺんにしぼれるの!絶対もらった方がいいよ!」と言われたのだけど、私の加入していた保険は残念ながら対象外で、もらえなかった……ううう。

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medela Breast pump

そしてなんと退院翌日に小児科医に行かなければならないと言われ、あわてて予約を入れた。翌朝7:30(!)の予約。は、早い…けどその時間に行くしかない。
そして赤ちゃんがもし100°F(38℃)以上の熱を出した場合、産婦人科でもなく小児科でもなく、救急病院に行くように言われた。電話予約などいらない、とにかくすぐに行きなさいと。救急病院ってどこですか、と聞いたらこの病院の向かいにあるよと教えられた。そ、そうだったのか。

新生児は生まれた後24時間はほとんど寝ている。なので最初の24時間は2-3時間おきに無理矢理起こして授乳するわけだけど、寝てばかりいるしおっぱいの吸い方もまだそんなに上手ではないため、生後1,2日は少し体重が減るものらしい。体重測定の結果、体重の減り具合が標準以内だったため、退院の許可が出た。(体重の減りが多すぎたらNICUに移されたのかもしれない。確認していないので不明だけど、多分そうなったと思う)

という感じであっという間に二日間は過ぎ、特に何事もなく退院となった。持参したベビーシートにちっちゃい息子をおそるおそる乗せて、uberに乗って帰宅した。運転手のおじさんも「生まれたばかりの赤ちゃんを乗せるなんて初めてだ、光栄だよ!」と言って喜んでくれた。




 

出産とは関係ないですが、動画でもおひとつ。
Tiny Desk Contestというコンテストに応募するために作った動画です。suzumikiライブより”A Wind from Saigon”だけを抜粋したもの。キャットスーツ着用。お楽しみください〜

すず奴のマタニティライフ in US vol.4 〜出産編〜

生まれたー!
というか、生まれていたー!!

先日、男児を無事出産しまして、既にひと月が経ちました◎
今回は陣痛から出産までの日記を書きます。超長文です。

◎出産前日

すず奴は、焦っていた。
時間が、無い。

ここ数年、すず奴にとって何よりも大切なプロジェクトになっているボリショイsuzumiki。プロジェクトの一つの節目として、処女作「ごろごろにゃーん」をDVD化することに決めた。



忙しいメンバーに協力をお願いし、場所や機材を借り、貯金をはたいて動画を録った。カメラマンはアメリカ人。彼に編集もお願いしている。そう、アメリカ在住の日本人(すず奴)が日本在住のアメリカ人に撮影・編集してもらうという、ちょっとおかしなことになっている。

MVなどが得意で、明るくて動きのあるムービーを撮るそのカメラマンは、日本語を流暢に話す。しかし彼は日本語の読み書きができないため、すず奴はシナリオを英訳し、英語で編集の指示を出した。留学生っていうのが信じられないくらい、拙い英語で。

送られて来たラフ版には素っ頓狂な日本語が踊っていることもあった(送ったデータをコピペしてくれればいいのに何故?)。指示したタイミングと違う箇所で字幕が挿入されていることもあった(指示が細か過ぎるのか?)。日本語のミュージカルをアメリカ人に編集してもらうことにもともと無理があったんだろうし、何よりもすず奴の貧弱な英語力のせいが大きかったんだろう。

すず奴は学校の課題と妊娠特有の眠さ・気怠さと戦いつつ、カメラマンは拙い指示に忍耐を強いられつつ、修正の版を重ねた。バークリーの春セメスターも無事終わってしばらくした頃、素晴らしい最終版が送られてきた。あとはすず奴が、残された作業をやるだけだ。

(…小説風?に書いてみたけど、めっちゃ長くなるのでこのへんでやめます…)

残作業は映像への画像や歌詞入れ、オーサリング、ジャケットデザインとDVDコピー業者への発注とか。睡眠不足な期末試験を乗り切った反動か、はたまた臨月だからか、異常に眠くてだるくて作業に着手できず。その上、熊本とエクアドルに起きた地震被害へのチャリティコンサートのために応募した曲のアレンジも必要になってきて、ずるずると後回しに。

そんなこんなで予定日4日前。
ようやく焦りが出て来て作業していると、下腹部にすんすんとした痛みが。軽い生理痛のような痛み。「おお、これが前駆陣痛ってやつだな」とわくわくし始める。以前会った妊婦さんが「前駆陣痛が一週間続いてしんどかった」と言ってたので、前駆陣痛って何日か続くもんなんだろうなと思っていた。続きは明日やろうとキリのいいところで作業を終わらせて、寝る。

0時を過ぎたあたりから、不規則だった痛みが規則的に。7-10分間隔でやってくる。しかも時間が経つにつれ痛みが大きくなってきた。こりゃー、陣痛だ。病院でもらったパンフレットを慌てて引っぱりだす。

”初産の場合は陣痛が5分おきになったら病院に電話を。ただし病院から車で30分以内の場所に住んでいる人は3分おきになったら電話をしてください”

なな、なんですと……?(汗)
今でもけっこう痛いのに、さささ、3分おきになるまで我慢しろと……?(大汗)

朝7時。きっちり7分間隔になった陣痛がそりゃぁもう痛くて、無理デス〜と電話をかける。あえて苦しい感じを前面に出したら「じゃぁ病院まで来てください」と許可が出た。

uberに乗って病院に着いたのが7:30。痛くて歩けず車寄せでうずくまっていたら病院のスタッフが車椅子を持って来てくれた。産科で受付を済ませ、大部屋(?)へ。陣痛の間隔や胎児の胎動、子宮口の開き具合のチェックを受ける。この時点で子宮口が4cm開いていて陣痛も6分おきになっていたので、L&D(Labor and Delivery)へ移動となった。

ナースから割礼するかどうか確認され、麻酔について説明を受ける。麻酔の説明には日本語の通訳をつけてもらった。アメリカと言えば無痛分娩。帝王切開を除く膣分娩で出産する妊婦のうち無痛分娩を選択する妊婦の割合は6割とも8割とも言われている。無痛分娩のメリットは、何よりも妊婦が過剰に痛みを我慢することなく出産できること。そして、出産のタイミングがコントロールし易くなるので病院側にとっても利点は大きい(と思う)。

無痛分娩で使われるエピデュラル(epidural, 硬膜外麻酔)を打つかどうか確認を受けた。epiduralを入れるタイミングは子宮口が5cm開いたときとよく言われるけれど、妊婦が望めばもっと早い段階で入れることもできるらしい。そしてepiduralを早い段階で入れてしまうと、遅いタイミングで入れたときより陣痛が長引き、場合によっては帝王切開に切り替えになるという説があるけれど、無痛分娩から帝王切開に切り替わったケースにおいて、epiduralのタイミングは相関が無いという調査結果もあるようだ。つまり妊婦の好きなタイミングで入れていいよということ。

私はできれば自然にやりたかったのと、epiduralを入れたら透明な飲み物以外は摂れなくなると聞いたのでもう少し耐えることにして、「早く使っちゃえばいいのに。痛いんでしょ?」というナースの視線を感じつつ、昼食のデリバリーを頼んだ。

病院内のカフェテリアからデリバリーが届いたのが11時頃。胎児の頭が背中側に寄っていたため、この頃の陣痛はひどい便秘ででっかいうんこがゴリゴリと会陰の辺りに降りて来るような痛みになっていて、陣痛が来るたびに(何も出ないのに)トイレに駆け込んでいた。便座のようなものに座らないと逃せない痛み。陣痛、聞いてはいたけどやっぱり痛い。急いでオレンジジュースとサンドイッチをお腹に入れて、ナースを呼んだ。このとき陣痛は6分おき、子宮口は6cm。epiduralを入れて下さいとお願いすると、ナースは心なしか笑った気がする。

12時。epiduralが入ってしばらくすると、スーッと痛みが無くなった。まるで魔法。モニターを見ると陣痛の波形は変わらず続いている。epiduralまじすげぇ。「子宮口が10cm開くまでそのままでいてね」と言い残して去って行った麻酔医とナース。さぁ、ここからがepiduralの腕の見せ所。頼りにしてるぜepidural!

日本のような自然分娩だと、子宮口が開ききるまでの長時間、間隔が短くなる上に痛みが増していく陣痛とじーっくり向きあうことになるけれど、無痛分娩だとただの昼寝時間になる。昨日全く眠れなかったのでスヤスヤと爆睡した。

午後5:30。子宮口は9cm。ナースが来て「産科医は今他の患者のC-section(帝王切開)をしていてここへの到着が6:00になるから、6:00から出産にしましょう」と陣痛促進剤を入れたり、破水させて羊水を半分ずつ出したり、出産に向けた準備が始まった。羊水は500ml、400ml出た。(ちなみにアメリカは重さをポンド・オンス換算、長さをフィート・インチ換算するのに子宮口はcm、羊水もmlで計量していてちょっとびっくりした)

産科医が来るまでの間、ナースが暇そうにしていたので「日本では自然分娩が一般的で推奨されていて、痛みを感じることが良いこととされている」と話したら、「あなたは子宮口が6cm開くまで痛みに耐えたのよ!みんなもっと早くepiduralを入れるわ。そんなに我慢できるなんてすごいことよ」と何故か激励されたので、”epidural is awesome.”と返した。ナースはまた笑ってくれた。

午後6:15頃、産科医が来て、いよいよ出産になった。「早ければ1時間、長くても3時間で終わるわ」とナース。

1)大きく息を吸う。
2)息を止めて胎児を外に出すべくいきむ。10秒間。
3)息を急いで全部吐く。

1-3を陣痛のタイミングで3回繰り返す。いきむ際に両膝を裏側から自分で抱えて持ち上げるというのが、なんか原始的だし合理的だと思った。(日本だと何もつかまないように指導されたりしますよね?)この頃になると陣痛もかなり大きな痛みになっていて、麻酔をしていても陣痛がかすかに分かるので、ナースから合図されなくてもいきめた。

「頭が見えたわ!髪の毛で真っ黒よ!」
頭のてっぺんが出てきたらしい。触ってみたら確かに髪の毛の感触が。いきむたびに少しずつ身体が出てきて、途中でパチンパチンと会陰切開する音がして、夫が恐る恐るへその緒をカットして、どぅるるるん!と私の胸の上に生まれたてほやほやの息子が乗っけられた。予想以上に肉付きがよくぷりぷりして、確かに黒い髪の毛がびっしり生えて、ふぎゃ!ふぎゃ!と赤い顔で泣く息子を見て、つい「可愛い〜(涙)」と泣いてしまった。だって、本当に可愛かった。出産ハイだったのかな。

いざ出産、となってから1時間かからず生まれた。管楽器奏者あるあるかもしれないけど、腹式呼吸が上手くできるのでいきむのも上手にできた、と思う。
身体を拭かれて体重や身長、頭囲を測った後、再度胸の上にやって来た我が息子。もそもそ動いてなんとか私の右の乳首にくいついた。「これ、ビデオで見たやつ!」と思った。生まれてすぐの赤ちゃんは腹這いで移動して、おっぱいに吸い付く。本能というか反射というか。母乳が出てるのか心配だったけど、「初乳は出るものなのよ」とナースが言ってたので多分出てたんだと思う。そう信じたい。

L&Dで2時間くらい休んだ後、ナースに支えられてトイレへ。epiduralがまだ抜けきれておらず下半身がふにゃふにゃ。会陰切開の傷がふさがるまで、しばらくビデ洗浄とパッド装着が必須になる。その後、私は車椅子に乗って、生まれたばかりの息子は小さなベビーベッドのようなキャスター付きのケージに乗せられて、病室を移動した。付き添いの人用の簡易ベッドがついた個室で、これから濃密な二晩を過ごすことになる。(つづく)

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これが出産前日にごりごりと終わらせたタイトル入れ作業の写真です↓
ボリショイsuzumiki 音楽劇「ごろごろにゃーん」、DVDの発売をお楽しみに◎
多分今年の年末年始には発売できると思います!予定!

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すず奴のマタニティライフ in US vol.3 〜母体の変化編〜

すず奴です。
予定日まであと2週間!予定日より早く生まれる場合もあるので内心焦りつつブログを書いてます。出産前までに書いておきたいことやっておきたいことがまだまだあるんだ〜!

今回は私の身体に起きた変化などをまとめて記載します。長文です。

◎母体の変化

1)つわり

妊婦といえばつわり。早い人だと第4週くらいから始まり、長いと16週くらいまで続く方もいるというつわり。第4週といえば次の生理が来る頃。漫画とかだと ”突然気持ち悪くなってトイレにかけこむ→嘔吐→まさか……妊娠?” という流れで描かれるやつ。

つわりにも色々あって、気持ち悪さや吐き気から物が食べられなくなってしまう(水さえ受け付けなくなる人も!)吐きつわりから、常に何か食べていないと気持ち悪くなってしまう食べつわり、そして匂いに敏感になる匂いつわり、眠くなる眠りつわり、よだれが多く出るよだれつわり……などなど。

私は幸いにもどのつわりにも悩まされなかったけれど、つわりも母体差があって、そしてまた同じ母体でも子どもによって差が出たりするらしい。ということは、今回はつわりが無かった私も、第二子を妊娠した時につわりになる可能性もあるのだ。不思議◎

つわりが無かった反動(?)か、第12週〜15週頃(妊娠4ヶ月目頃)は無性にお腹が空いた。食事を普通に摂った2−3時間後にはもう空腹になっているという状態。朝ご飯食べて1限目の授業が終わる→空腹。ちょっと食べて2限目を受ける→空腹。昼食食べて3限目受ける→空腹。また何かつまんでトロンボーンを練習する→空腹。何か食べて次の授業受ける→空腹。晩ご飯食べてリハに出る→空腹……という、恐ろしいサイクルで日々が過ぎて行った。力士化サイクル。

学校に近いアパートに住んでいるのでいつも食事は自宅で済ませていたのだけど、さすがに授業と授業の合間に毎回帰るわけにもいかないので、お湯かお茶の入った水筒と、パンやおにぎり、オレンジやリンゴなどの果物、エネルギーバーやつまめるおかし、そういったものを2食分は用意して登校していた。足りなければコンビニでバナナとかを買った。

食べないと気持ちが悪くなるわけではなく、時間が経つと”お腹が猛烈に空いたーー!”ってなるだけなので、食べつわりのカテゴリーには入らないと思ってるのだけど、もしかしてこれは食べつわりの一種だったのかしら。??

2)色素沈着

妊娠が進むにつれ、身体のやわらかいところが黒くなっていった。私の場合、乳首と腋、お腹に縦に走る線(正中線というらしい)、そして顔のシミ(涙)。妊娠で増えるエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが、メラニンの色素細胞を刺激するためらしい。むむぅ。

面白いのが、右の乳首しか黒くなっていないという点。何故かというと左胸は乳がん治療の一環で放射線をあてているため。乳腺が死滅していてホルモンの影響を受けないから、色素が沈着しないのだ。そしてさらに面白いのが、ホルモンの影響を受けない=乳房も大きくならないということ。妊婦のおっぱいは母乳をあげるために妊娠中から大きくなっていくのだけど、私の場合大きくなるのは右胸だけ。このブログを書いている今(臨月)、左胸と右胸の大きさと乳首の色が違うという不思議な状態。もちろん、どっちの胸も愛らしく思っております◎

3)尿漏れ

安定期に入り、一時帰国を終えて再度ボストンに戻って来た1月のある日、寒い寒いボストンで、そいつは突然やってきた……。
まさかの。えっあたしまだ40前だしまだそんなにおばあちゃんじゃないはずなんですけど…?の。
ニクたらしいあいつ。その名は尿漏れ。

くしゃみや咳をしたときに、ちょろって出る。えっ?えっ?て思ったときには出てる。くしゃみや咳って制御できないから、止めようがない。妊娠による骨盤のゆるみから尿漏れは起きるそうなんだけど、尿漏れって恥ずかしいじゃないですか。人に言いたくないし知られたくない。だっていい大人がお漏らししてるんですよ。すごく恥ずかしい!!!!

しかし女性の病気に関する漫画などを読んで、想像以上に尿漏れで悩んでる女性や妊婦がいることを知り、自分だけかも?と悩む妊婦さんに”同士がいる……!”と心強く思ってもらえたらいいなと思い、恥ずかしながらブログに書きました◎

対策としては、ナプキンをつける。こまめにトイレに行く。出産終わったら骨盤エクササイズを毎日やる。妊娠したからナプキン使わなくてよくなった!うわっほ〜い快適!と思ってたら毎日つける羽目になったという、ね。

4)腰痛

28週目、中間試験期間終了日に突然、腰痛になった。左側のお尻の真ん中あたりがズキーンとして歩いたり座ったりする度に激痛が走る。座骨神経痛のような痛み。骨盤に沿って走る筋肉が、骨盤のゆるみによって神経を圧迫し、痛みが生じていたらしい。トロンボーンというそこそこ大きな楽器とパソコンやら水筒やらを毎日持ち歩く生活だったため、腰痛の時期は時間に余裕を持って行動するようにしていた。普段なら歩いて10分のところが30分かかったりしたから。

骨盤サポーターをつけたり、ふくらはぎの筋肉を鍛えるストレッチをしたりしていたら、2週間後の30週目くらいには痛くなくなった。

5)脚のむくみ

出産が近くなると、出産時の失血死を防ぐためなのか、妊婦の血液は少しドロドロしてくるらしい。ドロドロ血によって末端部分の血流が悪くなり、ふくらはぎから足先にかけてめっちゃむくむ原因に。私の専攻は作曲・アレンジ・ミックスといった座ってやる作業が多い学部で、しかも私のペース配分が良くないためか毎週1-2日は課題をこなすための徹夜(徹夜とまでいわずとも深夜遅くまで起きてやる)作業が避けられず、特に期末試験期間とその前の第34〜36週目は、ドロドロ血+寝不足+長時間座り作業のコンボをくらって足が象のようにむくんだ。象のようにむくむとどうなるか。脚が重くて痛い。靴がはけない。メディキュットを必死で履いてもむくむものはむくむ。とーっても辛かった。

期末試験後、丸太のように寝る日々を数日続けたら回復しました◎

6)体重増加

妊娠初期から順調に増え続け、臨月の今、+15Kg……。日本だとお医者さんに”こら〜!”って注意される増加量だけど、アメリカだと”大丈夫ですよ◎”の範囲。しかし、出産後に元の体重に戻れるのかとっても心配^o^;

 

といった具合に、めまぐるしい変化が我が母体に起きました。いやほんと、女性の身体というものはとっても面白いし、タフだと思います。世の中の経産婦の皆様全員をリスペクト◎です。




今回もブログの内容と関係ないですが、3/23にバークリーで初めて自分企画のライブをやりました。コスプレはすず奴せんせい。妊娠30週目。そのときの動画をどうぞご覧ください◎

Suzu’s Terrible Horrible Afternoon
”マッドサイエンティストすず奴せんせいの恐ろしく酷い昼下がり”

すず奴のマタニティライフ in US vol.2 〜14週目まで〜

すず奴です。
バークリーの2016年春セメスターも無事なんとか終わり、ただ今絶賛臨月満喫中です。
もうだいぶ忘れてしまったことも多いけど、思い出しながらマタニティブログを書きます◎

◎妊娠9週目〜14週目

8週目過ぎて初めて産婦人科に検診に行き、妊娠を確認できたことについては前回書いた。
そこでお医者さんに「一応35歳以上の妊婦さんには勧めるようになってるので」という前置きのもと、胎児がダウン症で生まれてくる確率が分かるという血液検査を勧められ、その検査で性別も分かるとのことだったので受けることにした。35歳以上の妊婦はダウン症児を出産するリスクが高くなるらしい。

日本では血液検査でのダウン症検査はまだ一部でしか実施されておらず、また保険の対象外だと聞く(”新出生前検査”というらしい)。アメリカ人は日本と違ってそれぞれ民間の保険会社に加入するので、自己負担分も保険会社によって変わってくるのだけど、私の場合はこの検査にかかった費用は保険会社が全額支払ってくれた。基本的な検査のみで1,230ドルだった。(ググってみたら3,500ドルかかったって書いてる人もいた。オプションの有無や患者の所得等によって変動するのかも?)

私の受けた検査はこれ。panorama

一言でダウン症検査と書いたけれど、panoramaで私が受けた内容は、21トリソミー(21番染色体が3本ある状態、ダウン症候群)18トリソミー(18番染色体が3本ある状態、エドワーズ症候群)、13トリソミー(13番染色体が3本ある状態、パトウ症候群)、トリプルX症候群、ターナー症候群、に胎児がかかる確率を調べるというものだった。

上記以外にもオプションで、クラインフェルター症候群、XYY症候群、22q11.2欠乏症候群、プラダーウィリー症候群、アンジェルマン症候群、1p36欠乏症候群、猫鳴き症候群、に胎児がかかる確率を調べることができる。(猫鳴き症候群…!)
いずれも遺伝子にまつわる症例。母体の血液には胎児の血液も含まれているので、その胎児の血液から遺伝子の状態を調べるみたい。

この検査は妊娠10週目以降から受けられる。血液を採取して検査機関に送った後、1週間〜10日後には結果が分かる。
私の場合、11/18に血液を採取したんだけど血液を採取した人が間違った容器?に入れてしまったらしく、11/23に再度採血するはめに(汗)。その翌々日の11/25に病院から早速「性別が分かりましたよー知りたいですか?」という電話がかかってきて、妊娠13週目にして性別が判明◎

Baby boy!!

お腹が前にとんがって出ていたので男の子かな?と思っていたらやっぱり^o^
小さな男の子が私のお腹の中にいる!^o^不思議〜

そうそう、前回書いたように、私のかかりつけのお医者さんではこういった検査や詳しい超音波検査は行っていないので、panoramaの検査や超音波を受けるためにもう一つ違う病院にも通うことになったの。そのもう一つの病院の超音波で初めて見たちいさなちいさな生き物は、ピコピコ一生懸命動いていて、とても愛らしく誇らしかった。胸の奥からほわーっとほかほかした熱気が全身を包んだ。

私、かぁちゃんになるんだぁ〜〜〜〜^o^うっひょ〜〜〜〜って。

12/4の誕生日にfacebookで妊娠をお披露目しました。文面を以下に転載。

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39年史上最上最高のプレゼントがやって来ました。そう、妊娠しました。今14週目でして4ヶ月目です。日本で言ういわゆる安定期(5ヶ月目以降)ではまだ無いのですが、自分の誕生日に合わせてお伝えしたいなと思ってちょっとフライングですが書いてみた次第です。

自分のバンドでライブしているとき以外、全く何も楽しいと思えない哀れな私ですが、私のお腹の中にいる新しい生命体がピコピコと動いているのを超音波で目撃した瞬間、身体中に幸せが満ちるのを感じました。世界がぱっと明るく美しく輝いて見えました。ほかほかと心があったかくなりました。自分のライブ以外にこんなに幸せと思える瞬間があるんだ、世の中捨てたもんじゃない、まるで自分が何かすごくスペシャルな存在になったような、そんな夢のような体験をしました。

そんな夢のような生命体が、今、私の中にいます。
なんてエキサイティング!

4ヶ月ってまだお腹そんなに出ないはずなのに、もう私はけっこうお腹が出ていて、ただのデブなのかビッグベイビー誕生の予感なのか、その両方なのか。いや、デブでもビッグベイビーでもどんと来いだぜbro!




ブログと全く関係無いですが、バークリーの奨学金更新の関係でアップロードした動画をどうぞ。下手ながらのジャズ。2015年2月にAl Natale Scholarshipを取得した際の演奏です。

Al Natale Scholarship Concert 2015 “Just Friends”

すず奴のマタニティライフ in US vol.1 〜8週目まで〜

な、な、なんという久しぶりのブログ!
Wordpressに変えてからというもの更新が億劫になってしまってるなぁ。
気が向いたらすぐ書くように頑張ろう、そうしよう。

私の最近ですが、まだバークリーで頑張って学生やってます。
この2016春セメスターが5セメスター目。
今年の春セメは雪も少なくて休校になったのも2日だけでとても助かってます◎

バークリーのこと、ボリショイsuzumikiのこと、書きたいことたくさんあるんですが、今日はまず私的最大ビッグニュースから。

妊娠しております!

わーーーーーーーーー!!!めでたーーーーーい!!!

もう既に7ヶ月目。ボストンで出産すべくこちらの病院で定期検診も受けてます◎
アメリカでの出産にあたり、色んな方のブログを参考にしたりしてるんですが、私自身も書いておいたら誰かの参考になるかもと思って今さらだけど書くことにしました。
ダンナさんの留学や駐在でアメリカに来て(いわゆる駐妻さん)出産する方、アメリカで結婚して出産する方のブログは多々あれど、アメリカに留学しながら出産する人のブログが無いみたいなので。

◎妊娠8週間目まで

そろそろ妊娠したいなぁと思い始めたのがバークリーに留学してしばらく経った頃。既に38歳。もう高齢出産の域にどっぷり入っておりました。

賢明な方なら「子ども作るの卒業してからにしたら?」って思うでしょう。しかしいやはやもう私にはあまり時間が残されてない。乳がんが見つかってからずっと、内心、焦ってました。乳がんのときは「術後に抗がん剤投与が必要になったら数年は妊娠できないなぁ」って悩み(幸運にも抗がん剤は必要なく術後1.5ヶ月の放射線のみで終わった)、バークリーに留学したら学業と妊娠とどちらを優先させるかで悩み。でもやはり年齢のことを考えると、学業より妊娠が優先だなと。

とはいえ私の夫にも仕事があって、ずっとボストンにいてくれる訳ではない。彼がボストンにいる時期と私の妊娠可能時期が重ならないことももちろんある。夫のボストン在住時期と自分のサイクルのマッチングを確かめつつ、基礎体温を計り、昨年のボストンの厳しい冬で完全に冷え症になってしまった身体を温め、不妊治療のことも考慮に入れつつ、妊活にトライしました。

妊娠を確信したのは妊娠5週目のとき。妊娠検査薬を買って調べました。
分かったときは嬉しかったなぁ!!!

その後、ボストンで出産経験のある日本人女性におすすめの病院を教えてもらい、予約の電話をしたら「特に身体の不調とかが無い限り、検診は8週目以降からになります」と8週目以降の予約になった。日本だと妊娠かも?ってなったらすぐ病院に行って確認してもらえるけど、アメリカだと8週目以降じゃないと受け入れてくれない。(8週目までの流産が多いからだと思う、多分。ある意味、合理的。)

しかし妊娠初期なんてお腹も全く出ないし胎児もまだちいちゃくて本当に妊娠してるのか全く実感できなくて不安で、早く病院に行きたくてしょうがなかった。8週目ちょい過ぎに病院に行って、お医者さんに「おめでとうございます♪」って言われて、やっと安心できた◎

初診でやったのは問診と血液検査(HIVとか)と尿検査、超音波でのチェック。そしてインフルエンザの予防注射を問答無用で打たれた。アメリカではインフルエンザの予防注射は妊婦の義務らしい。

アメリカでも35歳以上は高齢出産扱い。特にダウン症児出産のリスクが高まるため、ダウン症の検査を受けるかどうか聞かれる。検査は任意だけど、その検査で胎児の性別ももう分かるとのことだったので受けることにした。

アメリカの病院のシステムは日本とちょっと違っている。出産までの定期検診は、かかりつけのお医者さんのところへ。実際の出産はかかりつけ医が提携している大きな病院で。そしてかかりつけ医が取り扱っていない検査はこれまた提携している別のお医者さんのところで。という風に役割がきれいに分かれている。私の場合はかかりつけ医は日本人の女医さん、ダウン症の検査と超音波検査は別のお医者さん(アメリカ人男性)、出産はベスイズラエルという大きな病院で対処していただくことになった。

という訳で、8週目以降はかかりつけ医に月一度、超音波検査のお医者さんに月一度、の計月二回通うことになった。(ダウン症検査をやらなかった場合、出産まではかかりつけのお医者さんに行くだけで済んだのかも?今度かかりつけ医に聞いてみよう)

◎私がやった妊活

・基礎体温を付けた
これは今さらというか。意識高い女性なら若いときからやってますよね…汗

・不妊検査を受けた
日本に一時帰国した際に、夫婦で検査を受けた。保険適用外なので高かった…
多嚢胞性卵巣症候群(PCO)と子宮筋腫の疑いがあるかもしれないと指摘され、「本格的に不妊治療するならもっと詳しい検査が必要だし、その結果によっては子宮筋腫の手術も必要になるかもしれませんね」と言われた。

幸いにもその後の検査や手術などをせずに自然妊娠できて、良かったです。

・身体を温めた
昨年味わった酷寒のボストン生活のおかげで、完全に冷え性になってしまった。ノロのような風邪に何度もかかって寝込んでいたのも冷えのせいだったと思う。

昨年の春セメが終わった後、日本に帰って冷え性対策のオイルマッサージを受けたときに「ありえないくらい身体が冷たいですよ。体調不良も冷えのせいが大きいと思います」とマッサージのお姉さんに指摘されてやっとやばいと気付き、真夏だろうが身体を温めるように心がけた。朝起きたらまず一杯の白湯を飲み、冷たい飲み物食べ物を避け、湯船に浸かるよう配慮し、夏でもタイツや毛糸のパンツはいて。w

「冷えは女性の大敵!」とか言うと特に男性の皆さんは「冷え冷えうるせぇよ」と思うでしょうけど、本当に大敵ですよ。(※日頃身体を動かしている代謝の高い女性にとっては冷えは敵ではないかもしれない)

話は全く変わりますが、2015年9月と2016年1月にもボリショイsuzumikiの音楽劇公演を行いました。そのときの動画を一部アップしてますのでどうぞご覧くださいまし◎



”ぽっかりスカ” from 音楽劇「創世記ミキオン」by ボリショイsuzumiki
2016年1月10日公演より

すず奴のむにゃむにゃバークリー日記(夏セメ前の一時帰国編)

すず奴です。
気づいたら春セメも終わり、夏セメが始まってるよ!

春セメ終わってから乳がん手術後の定期検診も兼ねて日本に帰り、suzumikiライブを二回やり、韓国人のヤンとお寿司を食べ、萌ちんと月刊根本宗子や劇団ままごと「わが星」を観に行き、初めての文楽を鑑賞し、プーチンズのライブを観に行き、ボリショイsuzumiki新作の動画撮影をし、NARUTOを読みあさり、タカコちゃんとランチを食べ、マイトランペットを購入し、たをやめのサッコやうんPやまりなちゃんとご飯を食べ、都築響一さんたちとスナックアーバンに行き演歌を歌い、エレキベースのライブに出て、実家にて猫と戯れ、お通夜お葬式に帰国できなかった祖母の仏壇に手を合わせ、母と温泉に行き、友人の結婚式に参列し、またボストンに戻ってきた。

都築響一さんと山口’Gucci”佳宏さんとわたくし
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ワンマンショウにてユニコーンコス(1st set)
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ワンマンショウにて女神コス(2nd set)
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日本、すごく楽しかった。
日本ってこんなに楽しいところだったっけ?
いや違う、ボストンが楽しく無さ過ぎるんだ。
そして悪いのはもちろんボストンではなく、私だ。
私は、ボストンで自信というものを100%無くしてるみたいなのだ。

会いたかったよーと言ってくれる友だち、他の魅力的なイベントと時間帯が重なっているのにsuzumikiのワンマンショウをわざわざ観に来てくださるお客さま方、まさか同じイベントに出演させていただけるようになるなんて10年前の私なら信じられなかったであろう都築さんとイベントに出演したりご飯を食べたりしているシチュエーション、そしてあったかく迎えてくれる家族。

あれ?私ってこんなに友だちに好かれてたっけ?おかえりなさい、とか会おうよ!って言ってもらえるような良い人間だったっけ?他の良イベントよりも優先して観に来てくれる、そんなに良い価値のライブを提供できていたっけ?

混乱した。深呼吸して考えた。ボストンでの日々がとても窮屈で苦しくて寂しくて、もともと少な目だった自信が限りなくゼロになってしまったのかも、とハッとした。日本にいたときだって窮屈で苦しくて寂しかったけれど、日本にいたときの私はまだもっとリラックスして愛されて自信に満ちていたのだ。ボストンでの私は、会おうよって言ってくれるような友だちとの関係も、貴方のショウなら観に行くよって思ってもらえるような音楽も、何も作り上げていない。そこに自信が生まれるはずがない。

ボストンにいると、自分がほんっとうにちっぽけで、なんにもできなくて、そしてなんにもやろうとしていなくて、色んなチャレンジから逃げていて、そこにノロウィルス(結局春セメの間に4回かかった)も加わってきたり、TwitterやFacebookを弱音や愚痴で埋め尽くしてしまったり、もう自分が情けなくて哀れで、負の連鎖にぐるぐる巻き込まれてぐはぁーっ!!てなる。

秋セメに続き春セメも、他の学生のレコーディングやリサイタルの手伝いで忙しくて、寝る時間や自分のことをやる時間が削られたのが良くなかったんだろうなと思い、どのくらい手伝ったのか数えてみた。

2014秋セメ
レコーディング:12回
ライブ:4回
+プロジェクトバンド

2015春セメ
レコーディング:7回
ライブ:10回
+プロジェクトバンド

※授業で取っているアンサンブルのライブ・Recや、ギャラが支払われたRec・ライブは除いた。

回数、減ってない(o_o;)
Recはリハ無しだけど、ライブはその前に少なくとも2-3回はリハがあるから秋セメよりも春セメの方が手伝った時間が多かったことになる。ぬぬぅ。

夏セメこそ、「だが断る!」という意識で頑張ろう。このまま他人の手伝いばっかりしていたら、多分、鬱になる。

他の学生たちの手伝いをする上でのメリットは、言わずもがな校内での知り合いが増えること。あと、学生によっては素晴らしい作品を素晴らしいクオリティで作って来るので、その刺激を得られること。

デメリットは、時間ならびに気力・体力を奪われること。特にRecは学校の単なる宿題であることが多く、主催者側の学生もただのルーティンとしてしかとらえていない場合が多い。よって作品もクオリティも凡庸になり易い。思いのこもっていない曲やライブは、それだけで体力も気持ちも削られる。
※もちろん、学校の宿題である以上、編成や時間、使えるテクニックなどに制約や条件がかかるので凡庸になってしまうのは当然のこと。分かっているけど、関わる数に比例して体力や気力も削られてしまう。なので素晴らしい作品に出会えたときはその分「やったー!」ってなるし、演奏が好きな生粋のミュージシャン気質の人なら数をこなすことを楽しめるのかもしれない。

それと、自信が無いのをどうにかしたい。自信をつけるには気力が足りないから、これ以上自信を無くすシチュエーションを減らそう。つまり、外に出ない。へへへ^o^;

最後に動画を二つ、どうぞ。

5/13@六本木新世界「目眩くナレーション・レコードの世界」に出演したときのsuzumikiライブダイジェスト動画◎
suzumikiショウ「ピエロのズズとアンクルミック」


そして買ったばかりのトランペットを門司港で吹いたよ、の動画◎
suzuyakko show@門司港