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すず奴のマタニティライフ in US vol.3 〜母体の変化編〜

すず奴です。
予定日まであと2週間!予定日より早く生まれる場合もあるので内心焦りつつブログを書いてます。出産前までに書いておきたいことやっておきたいことがまだまだあるんだ〜!

今回は私の身体に起きた変化などをまとめて記載します。長文です。

◎母体の変化

1)つわり

妊婦といえばつわり。早い人だと第4週くらいから始まり、長いと16週くらいまで続く方もいるというつわり。第4週といえば次の生理が来る頃。漫画とかだと ”突然気持ち悪くなってトイレにかけこむ→嘔吐→まさか……妊娠?” という流れで描かれるやつ。

つわりにも色々あって、気持ち悪さや吐き気から物が食べられなくなってしまう(水さえ受け付けなくなる人も!)吐きつわりから、常に何か食べていないと気持ち悪くなってしまう食べつわり、そして匂いに敏感になる匂いつわり、眠くなる眠りつわり、よだれが多く出るよだれつわり……などなど。

私は幸いにもどのつわりにも悩まされなかったけれど、つわりも母体差があって、そしてまた同じ母体でも子どもによって差が出たりするらしい。ということは、今回はつわりが無かった私も、第二子を妊娠した時につわりになる可能性もあるのだ。不思議◎

つわりが無かった反動(?)か、第12週〜15週頃(妊娠4ヶ月目頃)は無性にお腹が空いた。食事を普通に摂った2−3時間後にはもう空腹になっているという状態。朝ご飯食べて1限目の授業が終わる→空腹。ちょっと食べて2限目を受ける→空腹。昼食食べて3限目受ける→空腹。また何かつまんでトロンボーンを練習する→空腹。何か食べて次の授業受ける→空腹。晩ご飯食べてリハに出る→空腹……という、恐ろしいサイクルで日々が過ぎて行った。力士化サイクル。

学校に近いアパートに住んでいるのでいつも食事は自宅で済ませていたのだけど、さすがに授業と授業の合間に毎回帰るわけにもいかないので、お湯かお茶の入った水筒と、パンやおにぎり、オレンジやリンゴなどの果物、エネルギーバーやつまめるおかし、そういったものを2食分は用意して登校していた。足りなければコンビニでバナナとかを買った。

食べないと気持ちが悪くなるわけではなく、時間が経つと”お腹が猛烈に空いたーー!”ってなるだけなので、食べつわりのカテゴリーには入らないと思ってるのだけど、もしかしてこれは食べつわりの一種だったのかしら。??

2)色素沈着

妊娠が進むにつれ、身体のやわらかいところが黒くなっていった。私の場合、乳首と腋、お腹に縦に走る線(正中線というらしい)、そして顔のシミ(涙)。妊娠で増えるエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが、メラニンの色素細胞を刺激するためらしい。むむぅ。

面白いのが、右の乳首しか黒くなっていないという点。何故かというと左胸は乳がん治療の一環で放射線をあてているため。乳腺が死滅していてホルモンの影響を受けないから、色素が沈着しないのだ。そしてさらに面白いのが、ホルモンの影響を受けない=乳房も大きくならないということ。妊婦のおっぱいは母乳をあげるために妊娠中から大きくなっていくのだけど、私の場合大きくなるのは右胸だけ。このブログを書いている今(臨月)、左胸と右胸の大きさと乳首の色が違うという不思議な状態。もちろん、どっちの胸も愛らしく思っております◎

3)尿漏れ

安定期に入り、一時帰国を終えて再度ボストンに戻って来た1月のある日、寒い寒いボストンで、そいつは突然やってきた……。
まさかの。えっあたしまだ40前だしまだそんなにおばあちゃんじゃないはずなんですけど…?の。
ニクたらしいあいつ。その名は尿漏れ。

くしゃみや咳をしたときに、ちょろって出る。えっ?えっ?て思ったときには出てる。くしゃみや咳って制御できないから、止めようがない。妊娠による骨盤のゆるみから尿漏れは起きるそうなんだけど、尿漏れって恥ずかしいじゃないですか。人に言いたくないし知られたくない。だっていい大人がお漏らししてるんですよ。すごく恥ずかしい!!!!

しかし女性の病気に関する漫画などを読んで、想像以上に尿漏れで悩んでる女性や妊婦がいることを知り、自分だけかも?と悩む妊婦さんに”同士がいる……!”と心強く思ってもらえたらいいなと思い、恥ずかしながらブログに書きました◎

対策としては、ナプキンをつける。こまめにトイレに行く。出産終わったら骨盤エクササイズを毎日やる。妊娠したからナプキン使わなくてよくなった!うわっほ〜い快適!と思ってたら毎日つける羽目になったという、ね。

4)腰痛

28週目、中間試験期間終了日に突然、腰痛になった。左側のお尻の真ん中あたりがズキーンとして歩いたり座ったりする度に激痛が走る。座骨神経痛のような痛み。骨盤に沿って走る筋肉が、骨盤のゆるみによって神経を圧迫し、痛みが生じていたらしい。トロンボーンというそこそこ大きな楽器とパソコンやら水筒やらを毎日持ち歩く生活だったため、腰痛の時期は時間に余裕を持って行動するようにしていた。普段なら歩いて10分のところが30分かかったりしたから。

骨盤サポーターをつけたり、ふくらはぎの筋肉を鍛えるストレッチをしたりしていたら、2週間後の30週目くらいには痛くなくなった。

5)脚のむくみ

出産が近くなると、出産時の失血死を防ぐためなのか、妊婦の血液は少しドロドロしてくるらしい。ドロドロ血によって末端部分の血流が悪くなり、ふくらはぎから足先にかけてめっちゃむくむ原因に。私の専攻は作曲・アレンジ・ミックスといった座ってやる作業が多い学部で、しかも私のペース配分が良くないためか毎週1-2日は課題をこなすための徹夜(徹夜とまでいわずとも深夜遅くまで起きてやる)作業が避けられず、特に期末試験期間とその前の第34〜36週目は、ドロドロ血+寝不足+長時間座り作業のコンボをくらって足が象のようにむくんだ。象のようにむくむとどうなるか。脚が重くて痛い。靴がはけない。メディキュットを必死で履いてもむくむものはむくむ。とーっても辛かった。

期末試験後、丸太のように寝る日々を数日続けたら回復しました◎

6)体重増加

妊娠初期から順調に増え続け、臨月の今、+15Kg……。日本だとお医者さんに”こら〜!”って注意される増加量だけど、アメリカだと”大丈夫ですよ◎”の範囲。しかし、出産後に元の体重に戻れるのかとっても心配^o^;

 

といった具合に、めまぐるしい変化が我が母体に起きました。いやほんと、女性の身体というものはとっても面白いし、タフだと思います。世の中の経産婦の皆様全員をリスペクト◎です。




今回もブログの内容と関係ないですが、3/23にバークリーで初めて自分企画のライブをやりました。コスプレはすず奴せんせい。妊娠30週目。そのときの動画をどうぞご覧ください◎

Suzu’s Terrible Horrible Afternoon
”マッドサイエンティストすず奴せんせいの恐ろしく酷い昼下がり”

すず奴のマタニティライフ in US vol.2 〜14週目まで〜

すず奴です。
バークリーの2016年春セメスターも無事なんとか終わり、ただ今絶賛臨月満喫中です。
もうだいぶ忘れてしまったことも多いけど、思い出しながらマタニティブログを書きます◎

◎妊娠9週目〜14週目

8週目過ぎて初めて産婦人科に検診に行き、妊娠を確認できたことについては前回書いた。
そこでお医者さんに「一応35歳以上の妊婦さんには勧めるようになってるので」という前置きのもと、胎児がダウン症で生まれてくる確率が分かるという血液検査を勧められ、その検査で性別も分かるとのことだったので受けることにした。35歳以上の妊婦はダウン症児を出産するリスクが高くなるらしい。

日本では血液検査でのダウン症検査はまだ一部でしか実施されておらず、また保険の対象外だと聞く(”新出生前検査”というらしい)。アメリカ人は日本と違ってそれぞれ民間の保険会社に加入するので、自己負担分も保険会社によって変わってくるのだけど、私の場合はこの検査にかかった費用は保険会社が全額支払ってくれた。基本的な検査のみで1,230ドルだった。(ググってみたら3,500ドルかかったって書いてる人もいた。オプションの有無や患者の所得等によって変動するのかも?)

私の受けた検査はこれ。panorama

一言でダウン症検査と書いたけれど、panoramaで私が受けた内容は、21トリソミー(21番染色体が3本ある状態、ダウン症候群)18トリソミー(18番染色体が3本ある状態、エドワーズ症候群)、13トリソミー(13番染色体が3本ある状態、パトウ症候群)、トリプルX症候群、ターナー症候群、に胎児がかかる確率を調べるというものだった。

上記以外にもオプションで、クラインフェルター症候群、XYY症候群、22q11.2欠乏症候群、プラダーウィリー症候群、アンジェルマン症候群、1p36欠乏症候群、猫鳴き症候群、に胎児がかかる確率を調べることができる。(猫鳴き症候群…!)
いずれも遺伝子にまつわる症例。母体の血液には胎児の血液も含まれているので、その胎児の血液から遺伝子の状態を調べるみたい。

この検査は妊娠10週目以降から受けられる。血液を採取して検査機関に送った後、1週間〜10日後には結果が分かる。
私の場合、11/18に血液を採取したんだけど血液を採取した人が間違った容器?に入れてしまったらしく、11/23に再度採血するはめに(汗)。その翌々日の11/25に病院から早速「性別が分かりましたよー知りたいですか?」という電話がかかってきて、妊娠13週目にして性別が判明◎

Baby boy!!

お腹が前にとんがって出ていたので男の子かな?と思っていたらやっぱり^o^
小さな男の子が私のお腹の中にいる!^o^不思議〜

そうそう、前回書いたように、私のかかりつけのお医者さんではこういった検査や詳しい超音波検査は行っていないので、panoramaの検査や超音波を受けるためにもう一つ違う病院にも通うことになったの。そのもう一つの病院の超音波で初めて見たちいさなちいさな生き物は、ピコピコ一生懸命動いていて、とても愛らしく誇らしかった。胸の奥からほわーっとほかほかした熱気が全身を包んだ。

私、かぁちゃんになるんだぁ〜〜〜〜^o^うっひょ〜〜〜〜って。

12/4の誕生日にfacebookで妊娠をお披露目しました。文面を以下に転載。

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39年史上最上最高のプレゼントがやって来ました。そう、妊娠しました。今14週目でして4ヶ月目です。日本で言ういわゆる安定期(5ヶ月目以降)ではまだ無いのですが、自分の誕生日に合わせてお伝えしたいなと思ってちょっとフライングですが書いてみた次第です。

自分のバンドでライブしているとき以外、全く何も楽しいと思えない哀れな私ですが、私のお腹の中にいる新しい生命体がピコピコと動いているのを超音波で目撃した瞬間、身体中に幸せが満ちるのを感じました。世界がぱっと明るく美しく輝いて見えました。ほかほかと心があったかくなりました。自分のライブ以外にこんなに幸せと思える瞬間があるんだ、世の中捨てたもんじゃない、まるで自分が何かすごくスペシャルな存在になったような、そんな夢のような体験をしました。

そんな夢のような生命体が、今、私の中にいます。
なんてエキサイティング!

4ヶ月ってまだお腹そんなに出ないはずなのに、もう私はけっこうお腹が出ていて、ただのデブなのかビッグベイビー誕生の予感なのか、その両方なのか。いや、デブでもビッグベイビーでもどんと来いだぜbro!




ブログと全く関係無いですが、バークリーの奨学金更新の関係でアップロードした動画をどうぞ。下手ながらのジャズ。2015年2月にAl Natale Scholarshipを取得した際の演奏です。

Al Natale Scholarship Concert 2015 “Just Friends”