月別アーカイブ: 2014年11月

すず奴のむにゃむにゃバークリー日記(第6週目)

むきゅむきゅ。すず奴です。
今日は何も無い休日!
ブラボー!!

ってことでブログ更新します。
6週目(10/6~10/13)のこと。
とは言ってももうあまり覚えてないので、延期に延期していた宿題についてまずは書きます◎


宿題。
なんとなく予想はしていたものの、こんなに大変だったとは・・!
な、宿題。

宿題は「homework」「assignment」そして「project」と呼ばれる。

homeworkは予習・復習的な感じの、おうちでやっておく作業、
assignmentはレポートとか楽譜とかの提出物、
projectは1ヶ月とか2ヶ月とか少し長い時間をかけてこつこつ作る提出物(楽譜や音源など)。

って感じで分かれてるような気がする。

一つ一つの授業のこれら宿題が、いやはや大変です。

例えば、Brazilian Music Stylesっていう、ブラジル音楽を歴史も含め勉強する授業をいま取っているのだけど、この宿題ったらとんでもなくてよぅ。

1週目と2週目の宿題はブラジルの歴史と初期の音楽(lundu, modinha, choro, samba)について記述していく宿題だったのだけど、まだ授業で習ってないところがばんばん宿題に出て来て、それらの答えを自分で調べないといけなくて、参考資料として提示された文献が(私にとっては)膨大で、しかも文献を読んでも読んでもはっきりとした答えが分からないという・・なんていうの?地獄?
もがけばもがくほど謎が広がって混乱していくという、あり地獄に落ちた蟻のような気持ちになる切ない宿題だった。

たとえば「以下の文章に間違いがある場合は線を引き、訂正せよ」っていう問題に、

「choroはupper classから始まった音楽だがsambaは中流層から始まった音楽だ」

という文章があったので、文献を調べると「choroはストリートから始まった」という記述もあれば「富裕層に受け入れられた」という記述もあり、「sambaは解放された奴隷たちがリオに集まって文化人らと交流して生まれ、洗練されていった」っていう記述がある。

「choroはストリート生まれだからupperじゃなくlowerかな」
「sambaは奴隷解放後に中流層の文化人も巻き込んだってことだからmiddleのままでいいかな」

って答えたら×がついて返って来て、正しい答えは「choroはmiddle low class、sambaはlow class」だった。

先生、授業中にはっきり教えて欲しかったよ・・・分からないよ・・・涙


記述タイプの宿題に加え、短いフレーズを作曲して録音していく宿題(samba, 3拍子と7拍子のsamba, partido alto, bossa nova, baiao, galope, xote, maracatu, ijexa, frevo)もある。
毎週、違うリズムの曲を作るって楽しい!

そしてFernando Brandao先生の何よりもすごいところは、セメスター毎に宿題を刷新しているところ。前セメで受けた生徒の宿題を丸写ししないようにってことなのかなんなのか分からないけど、セメスター毎に宿題を変えて行くってけっこう手間がかかると思うのです。先生、すごい。

Brazilian Music Stylesはミッドタームのテストもなかなか手強くて、「先住民、ポルトガル人(+イエズス会)、アフリカ人がブラジル音楽にもたらした影響をそれぞれ述べよ」的な記述問題が4問4ページ、選択問題がぎっしり2ページ、楽譜を見てその音楽の種類を答える問題が6問3ページ、音楽を聴いてその種類を答える問題が12問1ページ。計10ページの問題が配られたときは冷や汗が出た。

いや、これくらい当たり前なのでしょうけどもね。ははは・・
持ち前の真面目さでギリギリ頑張ってます^0^


さて。

10/13(月)はColumbus Dayという祝日だった。
その名のとおり、コロンブスが北アメリカ大陸を「発見」した記念日らしい。
願ってもない3連休、私は体調不良で3日間ベッドで過ごすはめになって考える余裕がなかったのだけど、「コロンブスが北アメリカ大陸を発見した記念日」って、物議をかもしてそうな祝日だなぁ。
アメリカ先住民たちがどう思っているのか、調べたくなってきた。

さてさて。
そう、3連休、私はベッドの中で過ごした。
金曜の夜から吐き気と嘔吐と熱と頭痛に苦しみ、トイレに行く時間以外は死んだように眠りこけ、ベッドから出られるようになったのは月曜日の午後。
そして宿題やってたらあっという間に終わった、そんな3連休。

ぶひぃ。


第7週目も弱音てんこもり週間。
お楽しみに◎


今回の写真は私が住んでるアパートの近くにある女子ホイホイスポット「Fairy Shop」。
5歳くらいの少女から80歳くらいのおばあちゃんまで、「Missing Unicorn..??」パァアアアアァッって目を輝かせて店内に吸い込まれていくよ。
何がフェアリーかって、ミステリアスな男性店長がフェアリーなんだと思ってる。


この看板を見て立ち止まらない女子はいない。


ミッシングユニコーン、だと・・・?


見上げればほら、こんな素敵なドア。


目を凝らすとあらまぁ、妖精たちもここに集まって来てるみたい!


もはやアリスな気分。


いつか店主と仲良くなってこの店のレポートをしたい。

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すず奴のむにゃむにゃバークリー日記(第4-5週目)

すず奴です。
ボストンは本日(11/2)、初雪が降りました。寒いよ~
ミッドターム週間も終わって(私はあと一個テストが残ってるけど)、少しほっとしてる感じです、みんな。

さてさてのんびりペースのバークリー日記、やっと4週目。9/22~26。

っていうか、もう覚えてません。この時期のことw
なので4、5週目のことをまとめて書きます。9/22~10/4。


大きなイベントとしては、

9/29にオーディションを一つ受けた。
10/3にエスペランサがバークリーに来てコンサートをやったので、聴きに行った。

ということかな。

私はオーディションというものが大の苦手で、まぁオーディションが得意って人もそんなにはいないとは思いますが、でも機会を与えられたら受けて立ちたくなるのがプレイヤー魂というもの。

1-2週間前、トロンボーンの学生全員にオーディションのメールが送られて来た。
著名なペルーの歌手スサーナ・バカをフィーチャーしたコンサートを11月にやるけど、まだトロンボーンが決まってないから、興味ある人はオーディション受けてね。受ける人は自分が演奏してるmp3かyoutubeのURLを2つ、送ってね。という内容。



Susana Baca


suzumikiとたをやめのYouTubeを送って、オーディションを受けた。
オーディションは、2曲、バンドと一緒に曲を演奏するという方法で実施された。サイトリーディング(初見)とインプロビゼーション(アドリブ)をチェックされていたように思う。バンドで演奏する協調性みたいなものも見られてたのかもしれないけどよく分からない。トロンボーンは2人しか受けに来てなかったので一騎打ちみたいな感じになった。汗
私は初見もソロも全然ダメだったんだけど、なぜか受かった。
何を評価されたのか見当がつかない。あまり上手じゃないプレイヤーを求めてたってことなんだろうか・・?

ともかく、オーディションに無事受かってほっとして、その週の金曜にはエスペランサスポルディングのコンサートを聴きに行った。

エスペランサは皆さんご存知のとおり、バークリーの卒業生。
ベースも、歌声も、曲も、ステージ構成も、もう全てが美しくて、そしてエスペランサ自身が美しいオーラをばんばん放っていて、ああ、この人は地球上で最も美しい生命体だと思った。

全てが美しかった故、彼女が「私は自分が女性であることを前面に押し出した活動はしたくない」というようなことを言ったとき、あぁこの人はもうなんか色々超越してるんだなぁ・・とため息をつきつつも、前面に押し出さなくとも、彼女のフェミニンな魅力はどうしても溢れ出してしまうね、と思ったりもした。

エスペランサはトリオでツアーを回っていて、ボストンでは特別にバークリーの学生たちと競演してくれた。私も知っている学生たちがエスペランサと一緒にステージに立って、まるでおしゃべりをするように演奏してるよ!バークリーって、やっぱりすごいなぁ。


Esperanza Spalding


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さてさて、宿題の話がのびのびになってますが、今回も宿題以外のことを書きますYO!!

私の周囲の学生について。
私の周りにいる興味深い学生を紹介していきますよ!


Aちゃん(中国人)
カナダだったかオーストラリアだったかの高校を卒業したばかりの18歳。
色白、黒髪ロング、細い身体に眼鏡の美人。
彼女とは2つ授業が一緒なのだけど、最初、ぜーんぜん打ち解けてくれなかった。
なんというか・・ツンツンしている。
容姿ともあいまって、まるでアニメの黒髪眼鏡美少女ツンキャラ。(デレなところはまだ見てない)
ちょっと話しかけても「あっそ」って感じでいなされる。私の低い英語力のせいじゃないと思う。誰に対してもツンツンなの、彼女。

そんなツンな彼女、見かけるたびに何か新しいものを身につけている。
マーチンのブーツだったり、モンクレールのダウンジャケットだったり、新しいMacのケースだったり、ゴールドがまぶしいブーツだったり。

そして授業中、いつも何かを検索してチェックしてる。ヘアサロンだったり、おかゆの作り方だったり、ベンツだったり・・え?ベンツ?
確か免許取る準備中って言ってたけど、免許取ったら新車のベンツ乗るの・・かな・・。

Aちゃんの今後のキャンパスライフから目が離せない。
頑張ってこれからも話しかけるよ!よろしくAちゃん!


Bくん(アメリカ人)
練習室でフルートを練習してたら現れたBくん。「ヘーイ!俺もフルートなんだ。一緒に練習しようぜ」
私まだフルート吹けないけど・・まぁいいよって狭い練習室に招き入れると、「ブルースやろうよ」ってFのブルースをおもむろにピアノで弾き始めた。
ピアノめっちゃ上手い。
え、ブルースとか吹けないから!って言っても「いいからやろうぜ」って断れず、しょうがなくなんとなくぷひぷひ吹いた。
はっきり言って全然吹けなかったんだけど、「グレート!次はCのブルースにしよっか」って満面の笑みで褒めてくるBくんのポジティブシンキング、見習いたい。
その後、お互いに既婚者であることが分かると「今度ダンナと一緒にうちにおいでよ!チキン好き?グレート!フライドチキンごちそうするよ!」って笑顔で言ってくるBくんの恐るべしフレンドリーさ、見習いたい。

そんなBくん、今もたまに練習室で会うと一緒にブルースを吹こうって誘ってくれる。いい人だ。


Cくん(韓国人)
あるクラスで一緒になったCくん。何かのタイミングで先生から既婚者であることがばらされ、親近感をもった私が一方的に話しかけて仲良くなった。
Facebookに結婚式のラブラブな写真を載せていて、奥さんのことをいつも愛情たっぷりに照れながら語る愛妻家。
ある日、クラスで「アメリカ人の学生と飲酒の問題」が話題になって、「学生のレイプがアメリカの大学では問題になっています」って先生が言ったとき、「レイプ?」ってきょとんとしてgoogle翻訳で翻訳しようとしたCくん。
言葉の意味を知って「オーノー!」って打ちひしがれていた。彼は敬虔なクリスチャンだ。

話すたびに伝わる彼のピュアネスは、私のやさぐれた気持ちを正の方向に補正してくれる。
楽器も上手なので近いうちに一緒にバンドやりたいな。


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まだまだ個性的な学生がたくさんいるので、随時ご紹介して参りますっ。

そうだ!10/4にコスプレしてソロ演奏したのでその動画を最後にあげておきます◎


シュール!


ではではまたー◎

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