月別アーカイブ: 2013年11月

初めての入院、手術

かなり寒くなってきましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ようやく手術と入院についてブログ書きます◎
もうだいぶ忘れかけてるわー(汗


■10/9

12:30、病院へ。
着いてすぐ、マンモグラフィとエコーを受ける。
手術個所をマーキングするためだ。

※私のガン細胞は非浸潤で小さく、転移の可能性は低いためセンチネル
リンパ節生検は受けなくて良いと言われ、受けなかった。
センチネルリンパ節生検とは、乳房に放射性同位元素を注入して腋の
リンパ節へのがん転移有無を調べる検査法。

その後、入院手続きを終えて病室へ。
今日から何日間か入院。明日が手術日。

私は聖路加国際病院に行っている。
聖路加の入院部屋は全室個室で、しかも乳がん患者専用のフロアがある。
私はそのフロアの端っこの部屋に入った。

入院に際してはダンナと、実家からわざわざ母が来てくれた。
前回の上京でメダカを空輸した母の、今回の空輸便はヤマトヌマエビ。
エビ、可愛いです。

◎お見舞いにもらった品々◎
$太ももサティスファクション☆


病室でぼーっとしていると、明日の手術を担当してくれる看護師さん
が説明に来たり、入院病棟の看護師さんが問診や検温しに来たり、
薬剤師さんや麻酔医さんが説明に来たり、そして執刀医の先生がおっ
ぱいに線を書きに来たりした。つまりけっこうな頻度で人が来た。

先生が書いた線がけっこう衝撃的だったので紹介しよう。
こういうやつ↓
$太ももサティスファクション☆


先生が書いた線を黒い線で表現してみました。斬新でしょ!

もう一つ斬新だったのが、会う看護師さん看護師さんに「楽器演奏され
るんですよね。トロンボーン?ですよねスゴーイ!」って言われたこと。
留学するつもりだったことがカルテに書いてあって、共有されているの
だろう。

で、電子カルテ~~!

私がIT関係の会社に入社したての頃、話題になってたやつ。
ちゃんと実用化されてるんだなぁ。当たり前か。

病院というとパソコンとかケータイNGだと思ってたけどそんなことは
もちろん無くて、部屋では自由に使える。無線LANの貸し出しサービス
もあった。ダンナに借りて来てもらった。

18:00、夕食を食べ終えた後、ダンナと母が帰宅した。
さみしい。

さみしさを糧にw、ブログを一本書いた。

おっぱいのマークが消えないよう気をつけながらシャワーを浴び、風呂
上がりのアルジネードウォーターを飲む。

アルジネードウォーター
$太ももサティスファクション☆


これは明日の手術前の点滴を省くための飲みもので、アルギニンが沢山
入っている。味は濃いスポーツドリンクという感じ。
夕食後から明日の11:00までに6本飲まなければならない(汗

ちなみに、入院直後から術後尿管カテーテルを抜くまで、トイレに行
く度におしっこの量を測って記載させられた。けっこう楽しかった◎

24:00、以降絶食。

眠れないかも?と心配だったけど、持ち前の寝付きの良さで熟睡◎


■10/10

手術日当日。
母とダンナが来てくれた。
ブラックなら飲んでいいと言われたので3人でコーヒーを飲む。
(関係無いけど、聖路加1階のスターバックスは大変儲かってると思うw)

11:00、以降飲水禁止。

手術着に着替える。指輪も外した。
着るのは脚のむくみを防ぐ白いタイツと、脱ぎ易そうなパンツと服↓
$太ももサティスファクション☆


髪の毛は「結ぶ箇所によってはたんこぶが出来ますよ」と聞いたので
無難におさげ↓
$太ももサティスファクション☆


あふれる昭和臭。どすこい昭和の生まれですたい。

ふざけながらも時間は刻一刻と過ぎ行く。
ももももうすぐ手術。
生まれて初めての手術!

緊 張 す る ぅ ー ー ー ー ! !

14:00、看護師さんに連れられて歩いて手術室へ。

ダンナから「頑張って」と言われ、母から「私の子だから大丈夫」と
言われハグされ、手術前なのにななな泣きそうだよ・・・汗

手術室は緑色だった。テレビや映画でしか見たことなかったけど本当に
こんな色なんだ!と感激したと同時に怖くなった。手術で使うギラギラ
した器具が沢山ある。拷問部屋みたいだ。

ベッドに寝かされ、右手の静脈から全身麻酔が打たれた。
看護師さんに「ミュージシャンなんですよね?トロンボーン吹くんです
よね。身体小さいのにすごいですね~」とまた言われたので、右手の先
から少しずつ身体がひんやり麻痺していくのを感じつつ「どうして知っ
てるんですか?」と聞いたら「あ~、カルテに書いてあるんですよ~」
と返事されて「やはり・・で・・んしカル・・テ・・」と思ったあたり
で目の前がふわ~っとなって昏睡。

「・・すずこさーん」と呼ばれてぼんやり目を開けたは回復室。
えっ?う、うそっ・・手術終わってるーーー・・・

ベッドに寝たまま、手術室を抜けいつもの待合室を通過し、入院してい
る部屋へ戻った。

待合室のあるあの道を、私ったら手術後の弱った姿で!ベッドに寝たま
ま!管いっぱいつけたまま!通過してるっ!恥ずかしいっっ!!←?

とかぼんやり思ってたw

手術は特に問題なく2時間程度で終わったらしい。
口には酸素マスク、右手に点滴、股から尿道カテーテル、おっぱいには
ドレーンのついた”管人間”(くだにんげん。後日、姉により命名)状態。
麻酔が切れていないため特に痛みも感じず意識も朦朧としていた。

◎朦朧◎
$太ももサティスファクション☆


手術の後しばらく側にいてくれたダンナと母も帰宅してしまった。
今日はもうすることが無いと諦めて、思う存分寝た。





やっと手術のブログが終わりましたw
次は管人間から真人間に戻っていく過程を書きます◎おたのしみに~

続きを読む

手術前、ちやほやされる日々

すず奴です。
前のブログからだいぶ日が経ってしまいました。
無事退院して、音楽活動も今までのようにやってます。

まただいぶ遡りますが、今日は手術前に友人たちから励まされたことを
記しておきますっ◎


以前にも書いたけど、私は友人が少ない。
悩みを相談したりするのも得意ではない。
でも、今回は乳がんだってことにかこつけて、3人の友人に悩みを聞い
てもらった。


一人目。

私の尊敬する年上の友人。
私が留学するって噂を聞いて、壮行会やろうっていう連絡をくれた。
乳がんになったって伝えると「おー、じゃぁ留学じゃなくて手術に向け
た壮行会をやろう」ってなって、会った。

友人と書いてはみたけど、実は彼女とはそんなに親しくはないw
会うのもほぼ一年ぶり。
私が一方的に彼女の生き様や言葉に元気づけられて勇気づけられて、
カッコいいなーって思って慕ってる、そんな関係。

彼女も病気と付き合いがあって、手術も投薬治療も経験済み。
経験に基づく優しい言葉をいくつももらったのだけど、一番心に残っ
たのは

「ちやほやしてもらえるの今のうちだけだよー、40代になったら周りも
 大きな病気する人増えるし、親の介護も始まるし。初期の乳ガンとか
 かっるーいもんだから。今のうちに思いっきりちやほやされなよ~」

という言葉。
笑い泣きしてしまった。

こんなことが言える、面白くて優しい彼女が本当に好きだ。

もう一つアドバイスをもらった。

「変に我慢したり隠したりしないで、言葉に出して言っちゃいなよ」

ありがとうございました。
心に溜まった気持ちの澱は、話して、ブログに書いて、昇華させます。


二人目。

彼女と会うのは2年ぶりくらいか。
ずっと会いに行きたくて行けてなかった。

彼女も若い頃に病気が見つかって手術を受けている。
病気の話とか音楽の話とか共通の友人の話とか、一晩中ずっと話した。
すっげー楽しかった。

彼女が言った心に沁みた言葉。

「しんどかったら辞めちゃいなよ。すずちゃんはしんどくてもダラダラ
 続けがちな悪い癖があるけど、すっぱり辞めたら”すぐ辞められる自信”
 がついて自分の強みになるよ」

乳がんになって手術して放射線治療等を受けて・・というちょっとしん
どい生活をしばらく送らなきゃならないんだから、治療以外のしんどい
ことやストレスはこの機会にさくっと辞めちゃいなよ、っていうことな
んだけども。

ほんと、私ったら鬱になるまでサラリーマンをダラダラ続けちゃうよう
な”辞め下手”なんだけど、今もまたしんどいって思いながらもズルズル
続けちゃってることがあるのね。

さらに

「辞めたら辞めたでモヤモヤするんだけどさ、そのときは心のままに
 モヤモヤすればいいんだよ」

とまぁ、先を見据えた素晴らしいアドバイスももらった。

辞めてすっきりしてる自分、たまにモヤモヤする自分を想像してみる。
うん、悪くないね。


三人目。

彼女と会うのは一ヶ月ぶりくらい。
サラリーマン時代から今までの私をよく知ってくれている友人。
一緒に音楽をやってきた仲間でもあるから、前置きなく色々と話せる。
小っさ~い愚痴をたくさん聞いてもらってたくさん笑ってスッキリした。

彼女と知り合ってから今まで、お互い色んなターニングポイントがあっ
た。バンド始めたり解散したり、好きな人ができたり失恋したり同棲始
めたり解消したり結婚したり、引越したり、会社辞めたり転職したり、
そして病気になったり。←new!

例えばたをやめだと、私がかつてサラリーマンだったことも、恋愛体質
とばかりに落ち着かない日々を過ごしていたことも、喫煙者だったこと
も、メンバーはほとんど知らない。

でもこの友人は全部知ってる。
全部分かってくれているということの安心感ってスゴイ。
会うとすごくほっとするんだ。

この後も何度も連絡をくれた。心配してくれているのが伝わってきて、
なんというか”あ、私、今ここにちゃんと生きてるんだなぁ”って思えて
ぽわわわーんって嬉しくなってた。
本当にありがとう◎


彼女たちの言葉と、存在そのものにすごく励まされて(それこそちや
ほやされて)、私ったら幸せ者だ。

ありがとうございます。

twitterやfacebook、メールでも色んな方からたくさん励ましの言葉を
いただきました。ちやほやしていただきありがとうございました◎


ふぅー。
次はようやく入院・手術のことを書くでー!
待ってろよーっ◎

続きを読む