すず奴のむにゃむにゃバークリー日記(第1週目)

すず奴です。
私は今ボストンにおります。
バークリー音楽大学に通ってます。
ディグリーって言って学位を取るためのコースにいます。

日本と違って新学期は9月から。
高校を卒業したばかりのティーンたちに混ざっての大学生生活。
日本の大学を卒業してからはや14年、再び学生をやれるなんてとても幸せなこと。
私立の音大に留学なんて、高校生だった私は夢見だにしなかったし、夢見たとしても諦めていたでしょう。お金がかかるから。

自分でお金貯めて色々覚悟してからの留学。
しかも私の場合、大金はたいて時間つかって学んだことを卒業後活かせるかどうかも分からないし、投資した分を回収できるかどうかさえ分からない、音楽という分野での留学です。
やりたいなと思ってる方、きっと他にもいると思うので、私の体験がちょっとした参考情報にでもなればいいな◎

まだ始まったばかりですが、はっきり言えることが一つ。
ティーンや20代前半の若い方々のパワーにはもうついていけないです。w
恋愛とかね、もはや興味がない・・w


8月31日にボストンに到着してから5週間経ちました。

最初の1-2週間は”帰りたい週間”でした。

8/31(日)、ボストンのホテルにチェックインしてすぐ、なんていうんだろ、学生登録?レジストレーションをしに学校へ。
2年前に来た5週間のサマープログラムで散々味わったので覚悟していたものの、登録を手伝ってくれる学生たちの圧倒的なウェルカムパワーにぐったりやられてしまった。
放たれるものすごいハイテンションにもどぎまぎするし、こっちが英語喋れなくてぼんやりしてると「あ、こいつはあかんやつや」って認定されて一瞬で笑顔が無くなる、あの瞬間が怖い。w

もうやだ、日本に帰りたい・・と思いつつホテルに戻って、MTECっていう授業のテストアウトのためのテストを受けた。
MTECはDAWっていうのかしら?音楽ソフトの使い方を学ぶ授業で、garagebandとかfinaleとかreason、protoolsとかの用語とか使い方とかを学ぶらしい。

テストアウトっていうのは、その授業を受けなくてもいいようにするためのテスト。
授業の最終試験のようなテストをセメスター開始前に受けて、合格点が取れたら授業を受けずして単位がもらえるのです。素晴らしい仕組みだね!

バークリーのサイト上にMTECの授業内容をまとめたようなサイトがあったので、ボストンに向かう機内でこつこつ勉強してテストアウトを受けたのでした。
80点以上が合格で、ぎりぎり80点でテストアウトしました◎

翌日9/1(月)は朝からPCを受け取りに30分くらい並んで、新しいMacBookProとLine6の宅録用?機材とprotoolsにログインするため?のキーをもらった。protoolsはまだ開いてもないからキーをどう使うのかは知らない。

それから新居の鍵をもらいに行った。アパート事情はまたいつか書きます◎
生活用品そろえたり、最初の一週間は新入生用のイベントも色々あって忙しかったような記憶。

9/2(水)~9/4(木)は色々テストを受けた。
楽器のプレイスメントテストでは、Brass Department の先生二人を前に、楽譜の初見とアドリブ、自由曲(っていうのかな?あらかじめ自分で準備して持って行く曲)を演奏する。学生一人当たり10分くらいの持ち時間。
私は何も準備していなかったので、2年前のオーディションで吹いた曲(オリジナル)をまた演奏した。進歩が無いと思われなければいいけれど。

理論のプレイスメントテストもあった。3時間くらいかけて解いた。最後に教室にいるのは私だけだった。汗
もう一つ、留学生が必ず受けさせられる英語力のテストも受けた。toeflを短くしてより日常会話的な内容にしたようなテスト。これも2時間くらいかかった。

9/5(金)、生徒それぞれに時間割が配られる。新入生は基本的には時間割を変更できないけれど、テストアウトした授業は好きな授業にあてることができる。
2nd semesterからは自分でバークリーのサイト上で授業を選択できるのだけど、新入生はそれが許されていないのでまた1時間くらい並んでようやく授業を一つ増やしてもらえた。

新入生(degree)が受ける授業はこんな感じ。

Ensemble:1-2コマ(1-2credit)アンサンブルの授業。
Private lesson:1コマ(2credit、50分)楽器の個人レッスン。
Ear training:レベル1-4のうちから1コマ(2credit)*私はレベル2。
Harmony:レベル1-4のうちから1コマ(2credit)*私はレベル3。
Arranging:1コマ(2credit)*理論の学習レベルによっては受けられない人もいるし、いきなりArranging2から始める人もいるみたい。私はArranging1を受けている。
Writing:1コマ(3credit)*留学生は最初ESL(3credit)を履修することが多い。私もそう。
Liberal Arts:1コマ(2credit)一般教養。私は必修のACIを受けてます。
MTEC:1コマ(2credit)先述したDAWの基礎。私はテストアウトしたので全然関係ないBrazilian Music Styleという授業を受けてます。気力とお金が持てばPerformance Studies in Latin Music っていうマイナーも取りたいと思ってるので、その布陣。

アンサンブルにもレベルがあって、ratingと呼ばれているのだけど、そのratingは楽器のプレイスメントテストのときに決まる。4つ評価項目があって(楽譜読む能力、楽器の技術力、アドリブ力、あともう1つは忘れた)、それぞれ1-8で評価され、4項目の平均点がその学生のratingとなる。8が最高点。あり得ないくらい上手でも8点。
でも例えば2-3-3-3だった場合、その学生のratingは2。四捨五入の考え方は無いみたい。
私は楽譜読むのも遅いし、アドリブもできないけど幸運?にも6をもらえた。

Ear trainingとかHarmonyのレベル分けは、7月だか8月だかまでにあらかじめ受けておいたプレイスメントテスト(ネット経由)と、最初の一週間で受けたプレイスメントテストの結果を受けて決まる。

テストアウトとかプレイスメントテストのポイントは、学生のレベルを測ることももちろんだけど学生にとっては「いかに早く単位を取るか」という点に尽きる。
例えばEar trainingは1-4まで必修なので、1から始める人は終えるまで4セメスターかかってしまう。私の場合は3セメスターかかる。(日本人学生の場合、3からスタートして2セメで終わる人が多いらしい。)入学した時点で既に4のレベルもクリアしてしまう人もいるかもしれない。クリアすれば違う必修授業や取りたい授業を取ることができる。お金と時間の節約になるのだ。

そしてLiberal Artsは40credits中24creditsまで単位の振替ができる。私は大阪大学で受けた単位を24credits振替える予定。理系的なこともちょっとやる学部だったのでmathmaticsの単位もtransferできる。英語で数学とか受けたくないので嬉しい。w


単位のこととかこんなに気にするのは最初のセメスターだけな気がするので、思い出も込めて記載してみました。
今日はここまで。第2週目からはまた後日。
第2週目はまさに「アンサンブルのクレジットで振り回された一週間」でした◎

ではでは、また◎



着いて早々日本に帰りたい私



すず奴のむにゃむにゃバークリー日記(第1週目)」への3件のフィードバック

  1. 大鳥居

    SECRET: 0
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    留学地から更新されるブログ。
    なんかいいですね。
    すず奴ファンは、一回り大きくなったすず様の凱旋を皆期待しているはず。
    どうぞお元気で音楽に御励み下さい!

    返信
    1. suzuyakko 投稿作成者

      見ていただきありがとうございます。そう言われると授業内容に触れた記事がないですね(汗)ぼちぼち意識して参ります。

      返信

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