ステージ判明、そして初めてのART外来

すず奴です。
今日から入院で、明日手術です◎
頑張ってきます。

がん告知から悲劇のヒロイン2週間を終え、ついにがんのステージが
判明する日が来ました。


■8/28

朝からダンナと母と3人で病院へ。

皆さんはがんのステージをご存知かしら。
ステージとはがんの現在の病状や進行度合を示す数字のこと。
数字が小さいほど早期で、治癒する確率も高くなります。

以下、「乳がん百科」というサイトから拾ってきた画像。

$太ももサティスファクション☆


告知される前からがんの場所になんとなく違和感を感じていて自分の
感覚にちょっとした自信を持っていた私は、同じおっぱいの違う場所
(二ヶ所がんがある!?)や鎖骨のあたり(リンパに転移してる!?)に
違和感を感じていた。
※ちなみに違和感のあった箇所は後日生検を受けることになった(汗

つまり、かなりナーバスになっていた。

「ステージ2には到達してるだろうな・・あああ
 転移怖い・・抗がん剤で超ロン毛の髪も抜けちゃうんだろうな・・
 ホルモン療法は年齢的にしんどいし・・」とかぐるぐる考えていた。

少し待って診察室へ。
2人も同伴者を連れていることに驚く先生w

「先週の生検の結果、非浸潤がんという乳腺に留まる範囲でのがんだ
 と分かりました。エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体は陽
 性です。HER2タンパクはほぼ陰性という結果ですが、術後の検体で
 再確認しましょう。」

むむむっ
非浸潤がんですと!?
それは初期の初期のガンということですな!?

よ か っ た !

「非浸潤がんですのでおそらくリンパへの転移も無いと思います」

むむむむっ
転移が無いですと!?
つまり抗がん剤治療もホルモン療法も受けなくてよさそうなのですな!?
(エストロゲン受容体プロゲステロン受容体ともに陽性なのでステージ
 によってはホルモン療法も受ける必要があった)

よ か っ た ! !

ほっとしつつ、卵子凍結についても先生に相談してみた。
ホルモン療法や抗がん剤治療が必要になった場合、妊娠できる時期が
遅くなってしまうのと、薬剤により卵子の機能に影響が出る可能性が
ある。それらの治療が始まる前に卵子を凍結保存しておいた方がいい
かも?と思っていたのだ。

「ご結婚されているので卵子凍結ではなく受精卵凍結をお薦めします。
 現在のがんの状態からすると受精卵凍結の必要性は無いと思います
 が、ご興味があるのでしたら生殖補助医療(ART)外来窓口に予約
 を入れて相談してみてください」

ARTのパンフレットを受け取って診察室を出た。

ほっとし過ぎて、ブレストセンターの待合室で「よかった」とつぶや
いてしまいダンナに怒られた。怒られたのに2回もつぶやいてしまっ
た。待合室にいらした皆さま、軽卒な言動をして本当にすみません。

ART外来窓口に電話して予約を入れる。
その後、手術に必要な尿検査と血液検査、心電図検査を受けて会計を
済ませて帰宅。本日の所用時間、3.5時間なり。

帰宅して乳がんの本で自分のステージを再確認した。

非浸潤がん=ステージ0

初期中の初期!まさに the beginning of the beginning!
ほっとした。
本当にほっとした。
ほっとしたので気が大きくなった。

実はここ数ヶ月の間、アメリカにいる友人から、10月後半のある企画
にsuzumikiで参加して欲しいと頼まれていた。
10月後半なら、ちょうど手術が終わって放射線治療が開始するまでの
期間に該当する。やった!企画にも参加できそう!?

ダンナに話したら激怒された。
安静にしていなければならない時期に長時間飛行機移動とか野外での
演奏とか、バカなの死ぬの!? そうやって予定詰め込む癖を見直すべき
ときに来たってことなんじゃないの!? と。

そのとおりだ。
ごめんなさい。

アメリカの友人に詫びと断りのメールを入れた。


■8/29

昼、病院へ。
ART外来で受精卵凍結についての話をうかがって分かったこと。

– 保険適用外なのでお金がすごくかかる
– 毎日注射を打ったりせねばならず時間的に拘束される
– 成功率は決して高くない
(卵子を採取できる確率×受精する確率×妊娠する確率・・)
– 術後の合併症や副作用が起こる可能性があり、それらが起きた場合
 はがん治療のスケジュールに影響が及ぶ
– 原則として、抗がん剤治療を受ける予定の無い方には実施しない
(どうしても凍結保存したければ他の病院を紹介する)

受精卵凍結や卵子凍結の他に卵巣組織凍結もあると知った。
卵巣を摘出して細かく刻み、卵子が存在する部分を凍結保存する方法。

受精卵凍結る~ん♪みたいな軽い気持ちで相談に行ったので、情けな
いことに先生の話を色々聞いてくっらくらしてしまった。

受精卵凍結を一度やろうとしたら、約40~50万のお金と1~3週間の
時間がかかる。なのに妊娠に至る確率は高くない。数%程度かもしれ
ない。

ニュースや人の話でしか聞いたことが無かったけど、不妊治療って本
当に大変だ。少子化が深刻な問題になっているのだから、せめて保険
適用になったらいいのに。

私は今のところ抗がん剤治療を受ける予定が無いので、受精卵凍結は
やらないことにした。


夕方、母の希望で忌野清志郎のお墓参りに行った。
霊園に行くまで知らなかったのだけど、同じ霊園に寺山修司のお墓も
あったので併せてお参りして帰った。
緑に囲まれた静かな霊園だった。



今回も長文におつきあいいただきありがとうございました。
手術前にステージのことをどうしても書いておきたくて。
次回は「代役問題勃発、すず奴ついに大爆発!?」をお送りします◎



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