2013年8月17日に起きたことを、君は知っているだろうか？
花火大会に浮かれてきっと気付きもしなかっただろう。真夏の夜、渋谷の片隅で。suzumikiの3rdアルバム「ザ・ミゼラブルズ -The Miserables-」がひっそり発売開始したんだ。
「ザ・ミゼラブルズ」のジャケットを見てごらん。ロシア大統領旗とロシア娘、ベトナム国旗とベトナム男。共産主義のかぐわしい香りに満ちているね。謎だね。
その謎について、幻の"可哀想なアイドルユニット"「ザ・ミゼラブルズ」が答えてくれた。どうか読んでくれたまえ。 （司会：スズシェンコ）
ズドラストヴィーチェ！みなさんこんにちは。
「crimson 20000」でおなじみのスズシェンコです。
今日はこれから、私が表紙を飾らせていただいたsuzumikiの3rdアルバム「The Miserables」の魅力について、可哀想なアイドルユニット「ザ・ミゼラブルズ」の3人に語っていただきます。
ザミゼの皆さん、どうぞー。自己紹介もしちゃってください。
初めまして。ザミゼの毒盛られっ娘・スーです♡
18世紀生まれです。北欧にある高い塔の上に幽閉されながらのんびり生活してます。色々あって私の身体、緑色になっちゃったから、インタビューの文字は緑色にしてもらいました。
何故緑色になったかって？理由は「The Miserables」に収録されている「緑色の鳥」を聴くと分かるよ。よろしくお願いします◎
ボンジュール！ザミゼのど根性っ娘、シュザンヌです♡
19世紀生まれです。かつて「白の姫」と呼ばれる程の美貌と人望、経営手腕を奮っていたけれど、試練を受け全て失ったの。今はフランスの修道院で修道女をやってます。詳しくは「The Miserables」に収録されている「白の姫」を聴けばお分かりいただけるわ。私のインタビューの文字は白だと見えにくいからオレンジよ。
わー初めまして！最年少にして一番の悲劇っ娘、スサニタです♡
15世紀のアステカ帝国に暮らしてました。16歳の誕生日に太陽神への生贄にされちゃったけど気持ちはいたって元気！儀式の模様は「The Miserables」に収録されている「茶色の石碑」に哀愁たっぷり赤裸々に説明されているからぜひ聴いて欲しいな。あっ、インタビュー文字は茶色です。へへへ
時代も国境も超越したユニットなんですね。色が地味ですけどね。緑、白、茶。和菓子色ですよね。
皆さんはすず奴が「可哀想な娘・三部作」として作った歌の主人公だと聞いています。時代も国も違うものの「幸せに暮らしていたのにある日突然、不条理な悲劇に襲われる」ことが共通しています。
聴くだけで滅入るような悲しい歌を、なんで3曲も作っちゃったんでしょうね。
えっと、「緑色の鳥」に関して言えば、三拍子の曲が作りたかったのと、みきおのいい声を歌の中に取り入れてみたら面白そう、っていうので作ったみたい。ストーリーは萩尾望都先生の漫画にインスピレーションを受けたとかなんとか。すず奴は漫画が好きだよね〜
「白の姫」は試練を乗り越えた不屈の女性について歌ってるよね。イスラム圏で、親から顔に硫酸をかけられたりする若い女性のニュースを聞いたすず奴がとても心を痛めてたみたいだけど。そういう心理も関係してる・・のかな。考え過ぎかしら。
えーっ考え過ぎでしょ。ドラゴンのタトゥータイツにセクシー修道女のコスプレで「登り龍のシュザンヌです」とか言ったりするじゃんすず奴。何も考えてないよきっと。
「茶色の石碑」は手塚治虫の漫画にインスピレーション受けたらしい。漫画好き過ぎだよー。
そして「茶色の石碑」はGYPSYVAGABONZの秀子ちゃんにフルート吹いてもらってるんだよ！贅沢♡ふふふ
皆さんそれぞれの曲解説ありがとうございました。他の曲についても話を進めましょう。
「The Miserables」は可哀想な娘三部作と、ベトナムに関する曲が2曲、SEが2曲、カバー曲が1曲、そしてオリジナルがもう2曲、という構成になってます。
その中から好きな曲を解説していただけますか？
私はSE「母と息子」から続く「俺は30歳でストリート」が好き。名曲「on the sunny side of the street」のカバー。みきおの半生が歌詞になってて面白い。すず奴が頑張ってトランペット挑戦してるのも泣ける。
カバーと言えば、今回もアメリカの配信会社経由で配信してるんだけど、アメリカって著作権にとーっても煩い。だから「俺は30歳でストリート」は配信しないことにしたんだ。もちろんCDには収録してあるから、気になる人はライブに来てCD買ってね。
「サイゴンの風」、「ベトナムミッドナイト」のベトナム二部作もいいわ。私、好きよ。
2012年、suzumikiがベトナムにライブに行って、みきおさんが沢山の刺激を受けて作ったインスト曲。みきおさんのギターリフが好きなファンも多いわ。あんなリフはギタリストにしか作れないと思うわ。
残りは・・可哀想な娘3部作へと誘うSE「おじいちゃんと孫」と「デスパレートファンク」「しあわせのうた」かぁ。
「しあわせのうた」は、可哀想な娘・三部作で後味悪くなり過ぎないようにってあえて作ったハッピーチューン。
「デスパレートファンク」は、すず奴の新ユニット「HENTAI-Z」のために作られた曲だよね。あ、HENTAI-Zは変態仮面みたいにパンツかぶって演奏するドラムとトロンボーンのデュオだよ。動画があるから見たい人は見てみて。
ザミゼの皆さん、完璧な解説ありがとうございます◎
suzumikiったらレコーディングで毎日大げんかしてたらしいけど、いいアルバムができて本当に良かった。
そしてジャケットを素敵にデザインしてくれた高瀬ハルカちゃん、ありがとうございました◎
そうそう、それと、CDはライブ会場限定販売で10曲入り1,500円だけど、AmazonやiTunesからダウンロードする方は曲数や値段が変わってきちゃうから気をつけてね。
それでは皆さま、最後までおつきあいいただきありがとうございました。次はCDの中でお会いしましょう。ダスビダーニャ！
suzumiki 3rd Album
ザ・ミゼラブルズ -The Miserables-
全10曲、1,500円（税込）
1. サイゴンの風 - A Wind from Saigon -
2. おじいちゃんと孫 - A night for a grandfather and his granddaughter -
3. 緑色の鳥 - The Green Bird -
4. 白の姫 - The White Princess -
5. 茶色の石碑 - The Brown Stone -
6. 母と息子 - A Departure to Independence -
7. 俺は30歳でストリート - A man on his 30s on the street -
8. デスパレートファンク - Desperate Funk -
9. ベトナムミッドナイト - Midnight in Vietnam -
10. しあわせのうた - A Happy Song -
3rd Album
ザ・ミゼラブルズ
-The Miserables-
2013/8/17発売
全10曲 1,500円
suzumiki写真集
亡命
A6、64頁
1,000円
suzumiki写真集
聡明な猫のおはなし
A6、64頁
1,000円
suzumiki写真集
お・し・ご・と
A6、64頁
1,000円
1st Album
おとがめなし
-otogamenashi-
全8曲 1,000円
2nd Album
亡命（通常盤）
-seeking Asylum-
全9曲 1,500円
2nd Album
亡命（キャット盤）
-seeking Asylum-
全9曲 1,500円
suzumikiの曲を配信中！
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